筒井康隆先生の『ロートレック荘事件』のレビューを書いたやで

発売中の東京グラフィティという雑誌でワイの書いた筒井康隆先生の作品レビューが載ってます。

熱烈ファンが選ぶ 作家・監督別作品ランキング
という特集にツツイストとして参加。
ワイが書いたのは筒井康隆先生の『ロートレック荘事件』のレビューやで。


レビューと言ってもtwitterの文字数よりちょっと多いぐらいの凄く短いもの(顔写真もちっちゃく載ってます。あと本名ではなく「庄七」名義で書いてます。本名でもよかったんやけど元々レビューの依頼が来たのが「庄七」で書いてるこのブログ経由やしね)
作中に出てくるトーマス・マンの短編『小フリーデマン氏』についても触れたかったけど文字数が全然足りんかったで(書くのはええけど削る作業がしんどかった)
初めて筒井先生の作品に触れたのがこの『ロートレック荘事件』やから物凄い思い入れがある作品(ただ「レビュー」を書くには色々と気を使う作品でもある。ネタバレはもってのほかやけど要の「トリック」についてどこまで書いていいのか?というね)
若者向けのカルチャー雑誌みたいやから購読対象の「若者」が読んで「筒井康隆」に少しでも興味をもってもらえればええやね。
まあワイのレビューで実際に『ロートレック荘事件』を読んでみようという気になる人がどれぐらいおるかは全く想像出来ないけど(多目に見積もって2〜3人ぐらいかしら?)書くのは楽しかった。
特集の「ファンが選ぶ筒井先生のベスト10」は中々意外な結果に。
『時をかける少女』は選外やろうな〜と思ってたけどやっぱり入ってなかった。
あと短編集が思ったより少なかったかな。
『薬菜飯店』『エロチック街道』あたりは入るかな?と思ってたけど。
事前に編集部に提出したマイベスト10で被っているのが『残像に口紅を』と『旅のラゴス』『ロートレック荘事件』の三作品。
筒井先生の作品数と名作数の多さを考えれば被ってるほうかもしれんね。
ちなみにこれがワイの選んだ筒井先生の作品ベスト10やで〜

1位『ロートレック荘事件』
2位『驚愕の曠野』
3位『旅のラゴス』
4位『薬菜飯店』(短編集)
5位『残像に口紅を』
6位『敵』
7位『将軍が目醒めた時』(短編集)
8位『エロチック街道』(短編集)
9位『霊長類 南へ』
10位『最後の伝令』(短編集)

実際に雑誌を手にしてあらためて自分の文章が活字になっているのを見るとなんか非現実感があるやね。
一番嬉しかったのはワイの駄文(と名前)がワイにとって神の名にも等しい"筒井康隆"と同じ紙面に印刷、掲載されているという!
ツツイストにとってはそれだけで大満足やったで。
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テーマ : 読んだ本の感想等
ジャンル : 小説・文学

「読書」の極意と掟:筒井康隆先生のセミナーに参加してきたで!〜第21回 東京国際ブックフェア〜

東京国際ブックフェアに行ってきました。
ビッグサイトに行くのは初めて。
まずは受付で招待券をパスに引き換え。
会場を一通り回ってみる。

サウジアラビア大使館ブースで撮ってきたサウジアラビア国旗の絵画。
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アラビア語の解説もしてもらったけどちんぷん&かんぷんでした(ワイはデアイエとオワイランについて語り合いたかったで)

日本アハマディア・ムスリム協会っちゅうとこから貰った。
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とりあえず読んでみる。

あと洋書のバーゲンセールやってたから戦車図鑑みたいなやつ買ってきた。
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買ってきて気づいたんやけどこれポーランド語みたいね

あまり熱の入っていない感じのイベント日記ですが正直展示会自体はオマケと言ってもいい。
真の目的は筒井康隆先生セミナー&朗読
中学の時に『ロートレック荘事件』を読んで早ウン十年。
ツツイストを自称する(したい)からには一度は生の筒井先生のご尊顔を拝顔し肉声....もとい託宣を拝聴せねばと思いビッグサイトまで足を運んだ。
会場に着くと長蛇の列、列、烈!
3000人を超える聴衆.....もとい"信者"がフロアに満ち満ち。
これだけのツツイストが一堂に会する場面はなかなか壮観。
早めに並んだおかげで比較的前の列に座る事が出来た。
午後14時セミナー開始。
ついに筒井先生のご尊顔を拝む事が出来た(かつて筒井先生自身が漫画を描いていた時に漫画的表現として自画像は「あまりに男前なのでかけない」と顔がのっぺらぼうになっていたが僕の場合はあまりに神々し過ぎてとても形容出来ない)

まずは表題の「「読書」の極意と掟」についての講演からスタート。
内容を(覚えている限り)ザックリかいつまんで箇条書きにすると、、、

●表題の「読書」の極意と掟は主催者が勝手に決めた

●本当はもっと面白い話をするつもりだったが案内状にも印刷してしまったそうなので仕方が無い

●読書に"掟"や"作法"は無いと思っている、自由に読んでよろしい

●ただし面白い本に出会う為の方法はある

●とにかく手当り次第に読む事

●今の若い人達の不幸は書店にもAmazonにもとにかく本が溢れていてどれを読めばいいかわからない

●幼少時は本は戦争で焼け、とにかく読む物が少なかった

●幸いにも私の場合は神戸に本を疎開させていた

●幼少時に読んだのが夏目漱石と世界文学全集

●古典だからといって敬遠せずに読んで欲しい

●今は古典、実験的と呼ばれている作品も当時は大衆文学として読まれていた

●ドストエフスキーなども地方に講演に行くと駅にファンが黒山の人だかり、所謂流行作家だったのだ

●幸いにも今は古典もわかりやすい読みやすい翻訳になっている

●それに年代別、ジャンル別のアンソロジーなども多数出版されている

●こういうのを読んで好きな作家を見つけていけばよろしい

●アンソロジーと言えばオレの『色眼鏡の狂詩曲』を収録したものがある(笑)

●あ、なんということだ!「シ◯」だの「チ◯ン◯ロ」だの書いてある作品を!

●国際関係がこじれたらどうするつもりだ(笑)

●ある一つのジャンルを集中して読むのも良い、読んで読んでそのジャンルに飽きる事も必要

●飽きる事で一つ上のレベルに進む事が出来る

●私の場合過去にミステリーを読んで読んで読みまくって飽きた、その次に出会ったのがSF

●ところで『日本SF展・SFの国』というイベントをやります

●私と豊田有恒が監修を務めているので宣伝です(笑)

●期間は7月19日(土)から9月28日(日)まで

●私は9月14日(日) の18:00から朗読会をやります

●講演はなく朗読だけの一時間なので今回朗読する『奔馬菌』では短いため『ペニスに命中』をやろうかと

●閑話休題

●現在、SFは浸透しきって他ジャンルにまで影響を与え最早一ジャンルではなく「考え方」になっている

e
t
c

ほんの一部分ですがこういった内容(ミス、抜け、間違いがあれば指摘して下さい。あと講演ではお薦めの作家もあげていたのですがメモを取っていないためわからず....これを読んだ方で分かる人がいたら教えて頂きたい)

そして一時の休憩の後に朗読会へ。
朗読する作品は前記されているが最新短編作『奔馬菌』
筒井先生の朗読の素晴らしさを文面で伝えるのは到底無理なのでそこは読んで頂くとして作品の内容は、、、

「福◯原発の燃料棒を一本百万で◯◯◯に売ればよろしい、アイツら喜んで買うぞ!」

「竹島に.....中略......てやればアイツら哀G◯ー!と叫んで戦争じゃ!」

「尖閣諸島に.....中略......てやればアイツらはア YEARー!と叫んで戦争じゃ!」

「テレビでは滝川クリステルが「ロ・ク・デ・ナ・シ」とCMで、、、」
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テーマ : 今日の出来事
ジャンル : 日記

ツツイスト宣言

年末帰省中の車内で読んでた星新一先生のショートショートの一編『おーい、でてこーい』という作品。
これ「世にも奇妙な物語」で映像化されてたのを思いだした。
あのドラマ面白かったな~今思うとあれが僕の『SF』原体験と言えるかも。

確か筒井康隆先生原作の作品も幾つかあったはず。

僕は薄学(博学の誤植ではない、薄っぺらい知識という意の造語)なことで知られている通り人様に『オタク』と読んでいただける分野はなにひとつありません。
が、しかし中学の頃に筒井先生の『ロートレック荘』に出会ってからはや十数年。
いままで読んだ作品はショートショート、短編、長編、随筆、エッセイ、批評(さらに先生の漫画まで)
は数百編を数えております(今書棚数えたら90冊ほどあったので数百は決して誇張じゃない)

だからここで明言しておきたい「僕はツツイストです」と。

ここまでになると筒井先生は僕の中では大きな木です。
カルチャーという名の大樹です。
筒井先生の書評がなかったら僕がガルシア=マルケス(ファッションブランドじゃないよ)を読むことも生涯なかったでしょう(フロイトの『夢判断』は上巻の途中で休戦状態やが....)。

それは筒井先生の作品だけにとどまらず影響を受けたクリエイターたちもそのわかれた枝の先に実っているのです。
嬉しいのはまったく筒井先生と関連づけて捉えていなかった僕の信用するクリエイター達から後に筒井先生の影響を垣間みれたとき。

その主な作家達が、、、

荒木飛呂彦:ジョジョ第4部「イタリア料理を食べにいこう!」は筒井先生の『薬菜飯店』が元ネタなのは間違いないだろう。

冨樫義博:『レベルE』(これが最高傑作なんじゃ?という声は根強い)
これに出てくる主人公?が筒井雪隆やで!!
ヒロインが江戸川美歩やしそれに出てくる星の名が"ドグラ星"に"マグラ星"...どうよ?
幽遊白書の海藤と蔵馬の「使える文字が一文字づつ減っていく」バトルというのは筒井先生の章が進むごとに一文字減っていく小説『残像に口紅を』からインスピレーション受けてるんじゃないかな?考え過ぎか?

沙村広明:確かSFマガジンで筒井先生の『大魔神』の挿絵を書いていたはず。
不死身の剣士って設定はSFですよね~ 

松尾スズキ:『俗物図鑑』をある雑誌で紹介してた。

菊地成孔:確かクイックジャパン(昔は面白かった雑誌)で対談も。
山下洋輔グループに参加していたんだから影響も当然か。

こういった大好きなクリエイター達が実は筒井文化の影響を受けていたことに(そうとは知らずに接していた)僕なんかは無情の喜びを覚えるわけです。

そしてあの"しょこたん"も筒井先生のファンだそうだ。
あの"ギザ"とかのいわゆる"しょたん語”は筒井先生の『トーチカ』に出てくるスロッブ(いわゆる造語のこと、早口=ペラノイヤとか)に影響を?
いや~これは喜ばしいこと(爆笑の太田がヴォネガット好きと聞くと軽くイラッとくるけどしょこたんだと何故か微笑ましく思えてしまうよね)
あらゆる人に筒井先生の作品を薦めたいが僕では幾千の言語で良さを語ろうが徒労に終わることが多いだろう。
しかし、、、

「しょこたんも大絶賛!!!」

これに勝る落とし文句があるだろうか。
しょこたんも読んでるんだぜ!と。

だから堂々とお薦めする僕のお薦め筒井作品。そのラインラップは。、、

ロートレック荘事件:長編。
初めて筒井先生の世界に足を踏み入れた作品。ジャンルはミステリー?サスペンス?
作品そのものに仕掛けられた"トリック"は帯に書いてあるように「映像化不可能」。



旅のラゴス:長編。
失われた文明を求めて旅するラゴス。
壁抜け、予知、読心術、などの超能力者が普通に出てくる文明崩壊後の世界。
アニメ化にうってつけの作品だと思うのですが(アニメ化の噂を耳にしてから随分経つが...)



薬菜飯店:短編集。
表題作は食べる事により超常的な作用で身体が健康になるという不思議な中華料理店の話。
収録作の『ヨッパ谷への降下』は川端康成文学賞受賞作。
他にもエログロありなので注意。



最後の伝令:短編集。
『二度死んだ少年の記録』が秀逸。他にも『人喰人種』『瀕死の舞台』等々


驚愕の曠野:短編。
一番読み返しているであろう作品。
異世界の断片的に綴られる終わるこなくあらゆる語り部によって紡がれる物語。
そこでは女は猫になり。十二神将、十四尊仏。交じり合う唆界、爛界、批界。
唆界で死んだ物は爛界に堕ちて人智を超越し唆界で魔物となる。
どうでもいいことだが個人的には一番アニメ化してほしい作品。どこか勇気あるプロダクションはないものか!


まだまだまだあるけど長くなりそうなのでこのへんで。
僕の拙い紹介でも興味を持ってくれた方は是非。
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ジャンル : 本・雑誌

プロフィール

庄七..

Author:庄七..
日記にはアルビレックス新潟、U-18年代、大学サッカー等の観戦記とプロレス、漫画、小説の感想等を中心に書いていく予定です。

1 GK(ゴレイロ)
庄七
162cm / 52kg
出身地:新潟県

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