目には青葉山ほととぎす初ゴール 〜J1第13節:川崎フロンターレvsアルビレックス新潟〜

川崎と新潟の試合を観に行って来た。
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前半は良い勝負だったが後半は川崎がラインを押し上げて前線への圧力を高めて来た。
何度か破られていた左サイドからレナトに打たれ大久保が押し込んで失点。
一度は武蔵のゴールで同点にするも二点目はぐうの音も出ない憲剛からの「This is スルーパス」を大久保が決めて逆転される。
川崎のジェシにかなりチャンスを潰されていたね。
實藤もマークとカバーリングできっちり締めていた。
失点シーン以外はこの二人にほとんどミスが無かった。
あと棗がいつの間にかDF登録になってるんやけどコンバートか?
長身のターゲットマンやが足も結構速い。
駒大のワントップ棗の印象しかないので意外。

亜土夢、成岡はちょっと存在感が出せず。
前半はまあまあ(目立つ程悪くはないという意味だが)だったにしても後半成岡は守備への貢献が下がり。
亜土夢はミスもそうやけど有機的に攻撃に絡めていない。
成岡は独特のパス出しのタイミングを持っているんだし亜土夢は天才的なパスセンスは無いかもしれんが一つ一つのプレーを正確に数多くボールに触る事で持ち味を発揮してほしい。
FWを飛び越してDFラインの裏へ仕掛けるとかね。
SHのどちらかが好調ならなんとかなるんやが二人があの出来だとちょっと苦しいな。
レオのとこでボールはある程度落ち着いて廻るんやしあとは攻撃に変化をつけられるかどうか。
あの位置でラインブレイクなりアクションを起こさないとボールが横に動いているだけになってしまう。
ただ現状だと酒井がボランチに入るとSHのオプションは藤田ぐらいなんだよなあ....
ここは小谷野、奥山、小塚に期待したいとこなんやが。

川口は前半はレナトと良い勝負をしてた。
距離を空け過ぎの嫌いはあったが迂闊に詰めて躱されるよりは好判断。
チェックに行く時と複数で囲む為の遅らせる守備も上手く使い分けていたしキッチリカバーリングも出来ていた。
前半は初アシストの時の様なDFの頭を超えてターゲットの川又目掛けてドロップするクロスが見られたし。
後半はちょっと一対一の勝負に持ち込まれるシーンが増えたがそこはもう対応してもらうしか無いやね。

ただ川又が軸として固定出来そうやし(アシストの場面のああいう「DFを引き摺ってでも」突破するFWは見ていて心強いやね、あの"川又"を止めるにはDFが"刺又"を装備せんとアカン)
武蔵も初ゴール(御目出度う!「ゴールはケチャップのようなもの」というがケチャップがなかなか出てこなかったり不意にドバッと出たりする現象は「チキソトロピー」という。そのまま放置しておけば個体の「ゲル」であり振って撹拌すれば流動する「ゾル」になる。あのもつれながら押し込んだゴールのように常にゴールに向かって「動いて」いればこれからもドバドバと点が取れる筈やで)で自信をつけてくれればFWはそう心配せんでもええかな...
田中達也と岡本もおるし。
ブルーノは...今「精神と時の部屋」で修行しとるんやろ...多分...
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テーマ : サッカー
ジャンル : スポーツ

タイミングと勇気 〜J1:第3節:大宮アルディージャvsアルビレックス新潟〜

久々に新潟の試合を観戦。
当日券はビジターが売り切れていたので大宮側で観戦。
入場口でタオルマフラーを頂いた。
気前が良いね。

2013 J1 第3節
大宮アルディージャvsアルビレックス新潟

大宮は4-4-2
カルリーニョスがベンチにいるのが意外だ。
展開力もあるしラストパスも出せる選手。
監督のチーム構想に合わないのだろうか?
新加入の富山貴光は早速ベンチ。
早稲田の時に何度も観た選手。
前線でのポストプレーの正確さ、シュートレンジに入ってからの落ち着きは大学トップレベル。

新潟も4-4-2
三門、レオ・シルバのボランチにトップはブルーノと田中達也。
成岡翔と田中亜土夢がSH。

試合開始
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前半は新潟が主導権を握る。
シンプルにブルーノを裏へ走らせるかボールを持てるときはバイタルで細かく繋ぎブロックの隙間を伺う。
シルバや成岡は相手がブロックを形成していてもその隙を突くパスが出せる。
左右ワイドに開いてからのクロスを選択するよりも開いてから中央にボールを集めてブロックを揺さぶる。
前半は何度か良い形を造れていた。
当然ちょっとしたタイミングのズレや意思疎通の齟齬で噛み合ない部分もあったが選手が近い距離を保っている為にセカンドも拾えている。
このサッカーで得点が重ねられれば魅力的なのだが.....
シュートは撃てているが枠内にはあまり飛んでいない。

大宮は前線のノヴァコビッチに思う様な形でボールが入らない。
トップと中盤の距離が空いている為にトップがある程度ボールを収めて時間を造らないと攻撃の形が作れない。
ロングボールの精度が今一つだったのも要因の一つだろう。
頭から下を狙えればキープして展開出来るのだがオープンな空中戦の主導権は新潟の金根煥が制していた。
前半は単発のカウンターで鋭くゴール前まで迫るもそれ以上にビルドアップでのミスからカウンターを被弾するシーンが目立った。

後半開始。

後半になって大宮が上手くサイドを使うように。
ズラタンはFW登録だが一列下がってボールを展開するほうが今日の試合は様になっていた。
ヨンチョルは一人、二人とマークを引き付けても意に介さずドリブルが出来る。
何度もPA内に進入され、シュートも撃たれたが逆にシュートを選択してくれて助かったシーンもあった。
新潟のDFが複数で詰めてきっちりコースを切っておいたからだがゴール前が手薄になっていたことを考えると....

後半19分、新潟はFW田中達也に代えて川又堅碁を投入。
さらに後半23分に右SB坪内秀介から菊地直哉に交代。
坪内は対面のヨンチョルに再三突破を許すシーンもあったがこの交代の意図は守備面ではなく「右サイドで基点となる役割を菊地に託した」という面もありそうだ(試合後のコメントを読むと坪内は足がつっていたみたい)

新潟は前線でのキープから2列目が追い越しPA内へ。
ニアを急襲するシュートを放つがGK北野に抑えられる。
こういう時の北野は滅多にポジショニングのミスをしない。

後半26分、大宮は渡邉大剛から富山貴光へ。
富山はそのまま左SHに入る。

後半31分に大宮が左サイドからFK。
富山がマークを外してヘッドをゴール右隅に叩き込む。1-0
マークに付いていたのは三門だが蹴られる前に一回足を滑らせ一瞬マークを見失った。
勿論再度マークには付いていたが富山が上手くマークをズラし三門の裏を取った。

後半34分、新潟は成岡翔から鈴木武蔵へ。
前線の枚数を増やす。
ただ大宮のDFラインは低く、武蔵のスピードを活かすスペースはそれほど多くはない。

ロスタイムは3分。
後半45分+2、新潟は亜土夢から右サイド奥深くの川又にパスが通ると川又はそこから粘ってグラウンダーのクロスをゴール前へ。
ゴール前を横切って行くボールにファーサイド走り込んで右足を合わせたのはCB金根煥!1-1
新潟の起死回生の同点ゴール。
目前の同点劇に盛り上がる新潟ゴール裏。
それを逆側の大宮ゴール裏から眺める僕。

試合終了。

大宮はセットプレーの先制点を守り切ることが出来なかった。
先制後は前掛かりになる新潟の裏のスペースを狙い追加点のチャンスはあった。
サイドからのクロスを前線の長谷川悠に合わせるという最小人数で完結する攻撃をされていたら追加点ならずとも時間は使えていたに違いない。
もう一つ新潟にとって助かったのはノヴァコビッチとズラタンが思った程脅威になっていなかった点。
ノヴァコビッチは中央に"張って"いるだけの存在。
特にズラタンは何度もタッチミスでカウンターのチャンスをフイにしていた。
対照的に富山は早速結果を出した。
SHという慣れないポジションながらゴール前では流石の嗅覚(同年代の島田譲は岡山で早速アシストを記録している。流石はインカレ王者の早稲田と言ったところか)
富山とズラタンのポジションは逆の方が良かった気がする。

新潟はまず新戦力を。
レオ・シルバは広角にパスを散らせるし中盤でタメが創れる。
かつてのシルビーニョもそういうボランチだったがシルバはブロックの隙間を通すスルーパスも狙える。
それに守備をサボらないのが何よりの特徴だ。
守備時はキッチリとサイドの奥深くまでカバーしている。
もっとも、あれで守備を疎かにするようだと三門が過労死してしまうが(笑)
新潟の攻撃はシルバを"起点"として成岡、亜土夢が"変化"をつけブルーノと田中達也がいかに"トドメ"を刺せるか。
成岡はSHとしてだと物足りなさを感じる面もあるがゴール前でのアイデアを持った選手。
トップ下もしくはセカンドトップのつもりでもっと中央へ入ってFWを追い越すようなプレーを増やしてほしい。
心配していた田中達也はかなりトップフォームに戻っているのではないだろうか。
ターンもキレがあるしボールをキープしても取られない。
スピードを活かすシーンはそれほど見受けられなかったが浦和で得点を重ねていた頃はスピードに乗ったドリブルよりもミドルシュートが印象に残る選手だった。
それも距離のある所から「ズドン!」と決めるよりもPAライン近辺からコースを丁寧に突く抑えたシュートのほうが記憶に残っている。
今の新潟のバイタルでのパス廻しに達也のミドルが加われば脅威になるだろう。
ボクサーで例えるなら足を使ったアウトボクサーの「綺麗なボクシング」ではポイントは奪えてもダウンは奪えない。
左右のジャブのようにボールを廻していても必ず前へ出なければならない局面が訪れる。
ある種の"強引さ"は必須だ。
そこを達也と亜土夢には求めていきたい。
川又はナイスアシスト!...と言いたいがもう少しDFを背負った場面でキープしてくれれば...大宮の菊地が相手とはいえいささか簡単に取られ過ぎではあった。
攻撃面は連携をもっと詰めて行く必要はあるものの方向性としては問題が無い。
課題はSBがいかに攻撃に参加出来るか?だろう。
後半の金珍洙のようにサイドを突いたりパス廻しにガンガン絡んでくればさらに厚みは増す。
右SBでそれが出来るかどうか?
適任者は坪内か藤田か村上か?
守備とビルドアップ能力とある程度高い位置でボールを廻すなら菊地もアリだ。
金根煥はノヴァコヴィッチを完璧に抑えたばかりか値千金の同点ゴール。
空中戦は完勝。
同点ゴールのシーンもあの場面であそこまで上がっているとは....大宮のゴール裏から観ていた僕も気がつかなかった。
大宮の選手達にとってもそうだっただろう。
実際新潟は金根煥を前線に上げてロングボールを当てるパワープレーを選択しなかった。
ただゴールまでの最短距離を突っ走った。
手数を増やすのも前線で圧力をかけるのも重要な戦略ではあるが得点を取るにはただ一撃でいい・・・・・

最高のカウンターに渾身の力はいらんだニ
的に向かって振り抜ければいい
あとはタイミングと勇気があれば成立するだニ


『はじめの一歩』の猫田さんの言葉だ。

一撃でいい、動くだろう!?
スピード!パワー!そんな贅沢言わねえよ
ただ…最短距離を走ってくれ、オレの拳よ!


沢村竜平が間柴戦で見せた"芸術"のようなカウンター。
その一撃は大宮の顎先を撃ち抜いた。
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テーマ : サッカー
ジャンル : スポーツ

Blowin' In the Wind ~浦和レッズvsアルビレックス新潟~【J特】

土曜日は埼スタへ。
天気はすこぶる快晴だがとにかく風が強い。

新潟(Jリーグ)の試合は開幕戦以来だ。

埼スタの前にはコバトンがいた。
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竜とか合計3体捕獲したけど肝心の浦和公式マスコットの出現率が低すぎるのでコンプリートできない。
コンプガチャのように規制すべきだと思う。レディアを。





2012 J1 第11節 浦和レッズvsアルビレックス新潟

前半11分、浦和の槙野が左サイドからグラウンダーのクロス。東口が弾いたボールをマルシオが拾ってシュート。
浦和先制。1-0

前半29分、金珍洙のロングスローから中央で競ってこぼれたボールにブルーノがダイレクトで合わせて新潟同点。1-1

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試合は1-1のドロー。

浦和はポポがいたらと思うと....原口も脅威となるシーンはあったが役割が違う。
ボランチの阿部が中盤の底真ん中で左右に散らす、まるで扇の軸の部分。実に厄介な存在だった。
新潟にとって好都合だったのは梅崎があまり調子が良くなかったこと。
カットインしてガンガン中に切り込んでくる選手だが今日は中途半端にボールロストしてしまうシーンが。
それと平川の負傷退場に助けられた部分もある。
途中出場の宇賀神は交代してからしばらくはボール自体回ってこず(前半一回だけサイドの奥深くに侵入してきたシーンがあったかな?)
実は宇賀神は僕がJリーグの中で推している左SBの一人、彼の高低強弱つけた多種多様なクロスは魅力的だ。
しかしこの試合では前線にターゲットマンがいない、そもそもボールがあまり回ってこない。
ミシャのサッカーでは居場所がないのかも....

新潟は前半、右サイドの内田と藤田の連携がイマイチなところがあった。
内田はボールを持った時に縦のスペースに出すのか?一旦預けるのか?の判断が曖昧。
藤田の仕掛けも物足りない(対面が梅崎なら仕掛けたほうがいい)
かなりの割合でボールを掻っ攫われてピンチに。
後半は藤田が一対一で仕掛ける様になりサイド抉ってのからのクロスが積極的に出せていた(効果的かはさておき機能はしていた)

亜土夢と金の左サイドはどうだったか?
金自体は(同点弾の起点となったロングスローも含め)攻撃のアイデアがある選手。守備も及第点だった。
ただ亜土夢と絡んで有機的に攻撃出来ていたかというと疑問だ。
特に亜土夢のプレーには多少の不満が残った。
「使われる意識」はあるが「使う意識」が足りないというか。
後半、良い位置でFKのチャンスがあった。結局ブルーノが蹴って外したけどあそこは「いや、俺が!」と蹴ってほしかった。
どうも亜土夢に関しては"覚醒"と"停滞"を繰り返している様な印象がある。それがもどかしい。
自分の能力を過小評価しすぎている気もする(新潟県人特有の「しょうしがり気質」に結びつけるのは少し乱暴かもしれないが)
まあ浦和の坪井が良かったこともあるだろう。坪井の広範囲のカバーリングにかなり抑えられていた。

ボランチに関して。
浦和のトップ下のマルシオと柏木共にケアすべき選手。
本間と菊地はかなり守備のバランスに気を使っていた様に思う。
後半は菊地の良い前線への飛び出しも見られた。
二人ともアンカーがこなせるタイプ。
三門との交代は菊地ではなく本間でもよかったのかも。

FWに関してブルーノは得点は見事(後半カウンターのチャンスをモノにしてほしかったがそれはまあ良いとして)ある程度前線で張れて相手を置き去るだけのスピードもある。
ミシェウはやっぱりブルーノの側でプレーするのベターなんだろうけどどうしても下がってきちゃう。
疲れてくるといろいろと雑に(特に守備)なるので交代のタイミングが実にわかりやすい。
ただやっぱり"アイデア"を持ってる選手("閃き"と言っても良いけど)ワンアイデアで攻撃の流れ、空気を一変させる。
以前試合後のインタビューで小林慶行が「ミシェウを気持ちよくプレーさせることが僕の仕事」と言ってたけどまさにそういう選手だ、特にバイタルでは。

交代で入った選手はどうだったか?
平井はポストプレーはアレだったがカウンターの切り札として置いておきたい選手。
ただ今シーズン中に「ブルーノとの共存」という命題は解決されるんだろうか?
小谷野は現状ミシェウ的な役割が出来る選手としてSHでのスタメンもアリなんじゃないかと思う。投入直後に惜しいシュートも放っていた。

CBとGKに関しては(東口のフィードの精度がやや気になったが、まあ風の影響も加味しよう)良く守りきった。
今季(順位の割に)失点が少ないのは今季から就任したヘッドコーチの西ケ谷さん効果もあるのかな?
中京大の時は3バックで両ウィングを下げボランチを完全にCBに組み込んで堅固な守備ブロックを造っていた(あまり試合を見て無いから比較出来ないけど)
ボールを奪ったらトップに預けて両ウィングが一気に駆け上がる疾風迅雷のカウンターで見応えのあるサッカーをしていた。

月並みな表現だが後半のサッカーは良かった。
しっかりとした守備からボール奪取後は少ないタッチ数でゴール前まで迫る。
これから練度を高めていけば勝点を稼いでいけるかもしれない(ポゼッション?何ですかそれ?)
機能美を追求した様な美しいカウンターサッカーというのも存在する。
それを善しととるか否か。
そしてそれが結果に結実するか否か。

その答えは、風に吹かれている。多分。
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テーマ : Jリーグ
ジャンル : スポーツ

可能性(Possibility)は可視性(Visibility) ~川崎フロンターレvsアルビレックス新潟~【J特】

さて、開幕戦。
平穏な(例年に比べれば比較的...ですが)オフシーズンが終わり。
心掻き乱されるサッカーシーズンの始まりです。

2012 J1 第1節 川崎フロンターレvsアルビレックス新潟
 
川崎の中盤は去年の主要メンバーが揃う。
新加入組はGKに西部洋平、CBにジェシが入り。
小松塁とレナトの2トップ。

新潟は4-4-2
新加入組はCBに大井健太郎。
左SBに金珍洙。
SHにアラン・ミネイロ。小谷野顕治。
FWに矢野貴章が入る。
実に5人の選手が去年と入れ替わっている。
GKは黒河貴矢、1年前のこの時期に川崎との練習試合でアキレス腱断裂、長期離脱を余儀なくされた。復活を祝うと同時に一昨年も開幕直後に負傷しているので今年は怪我が無いよう祈る。
ダブルボランチは菊地直哉&本間勳。
右SBには村上佑介ではなく三門雄大を起用。

試合開始。

開始早々。新潟の矢野がワンツーで抜け出しGKと一対一。シュートも西部がブロック。

前半11分、川崎が右サイドでセットプレーのチャンス。
レナトがゴール前に入れるとニアで實藤がヘッドを合わせて川崎先制。1-0

前半終了。

新潟、先制はされたが内容自体は悪くない。
特に攻撃面では菊地、本間のボランチを軸にワイドに展開。
中央、サイドでタメてDFを引き付けておいて空いたスペースを使うというやり方で度々川崎のPAまで侵入、
シンプルな縦へのロビングパスもブルーノ、矢野がしっかり追いついてくれるので効果は絶大。
反面守備では川崎の裏へのボール対応に四苦八苦。
攻め上がった三門、金のスペースを狙われる。
大井、鈴木の必死の戻りと黒河の果敢な飛び出しでなんとか防いでいた。
気になったのはロングボールが入った時、川崎の前線一人と新潟のDFが二人の1対2のケースでDF二人がくっつきともに距離を取って対応してしまったシーン。
左右のスペースががら空きだった、あそこを追い越してきて使われると一瞬でピンチを招く。
一人がボールにチェイスし一人はカバーする"チャレンジ&カバー"の部分が曖昧なシーンも。
これはサイドの守備でも似た局面があった。

川崎は開始早々押され気味だったが縦への素早い攻撃で効率良く先制点を取る。

後半開始。
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後半17分、新潟は本間勲OUT 村上佑介IN で三門をボランチに。
小谷野顕治OUT 平井将生INで平井を左に配しミネイロをトップ下に置く4-3-3もしくは4-2-3-1に。

川崎は小松がシュート。バーを叩く。危ねぇ...

後半32分、川崎は山瀬功治OUT 稲本潤一IN
後半35分、川崎、小松塁OUT 小林悠IN さらにカウンターの切れ味を増すべくスピードに長けた選手を投入。

後半39分、新潟アラン・ミネイロOUT 田中亜土夢IN
亜土夢が左SHで矢野を一列下げ平井、ブルーノが2トップの4-4-2に変更したかな?

新潟にFKのチャンス、ゴールほぼ中央27mぐらいか?
充分直接狙える距離。亜土夢のシュートは壁を直撃。

後半45分、川崎、レナトOUT 黒津勝IN
黒津のいない川崎はどこか物足りない。
いわば「イチゴ不在のショートケーキ」みたいなものだ(新潟のゴール裏で黒津復活をひっそりと祝う)

終了間際、新潟CKのチャンスから畳み掛ける。
ゴール前のクロスに数人が"肉弾上等!"で雪崩れ込むも川崎も肉の壁で弾き返す。

試合終了。

J1開幕戦は1-0で新潟敗れる。

川崎のジェシはかなり良いCBだ、裏のスペースのカバーリングが抜群で対人にも強い。
落ち着いたボール捌きでDFラインでの繋ぎにも貢献。
ヘディングもただ跳ね返すだけでなくパスとしても精度が高い。
菊地、横山が抜けても充分お釣りがくるCBだ。

レナトも小松も二人だけで攻撃を完結させることの出来る選手。
小松が前線でよくボールを収める。タッパもあるが足元の技術もなかなか。足も遅くはない。

レナトは間合いを詰められても仕掛ける事の出来る選手。DFは迂闊に飛び込めない。
後半は距離を取って慎重に対応せざるを得なくなってしまった。

この二人をターゲットに中村憲剛が二列目、三列目から正確なパスを通してくる。
カウンターに比重を置けばチームとしてはかなりの破壊力を持つだろう。
反面、遅効の時に崩し切れないシーンも目立った、サイドに人数をかけて崩してはいるが何故かボールが廻るごとにゴールの臭いが薄れていくような。
山瀬のような強力なアタッカーと田坂のようなテクニカルな選手が二列目にいるのだが、、、まだ噛み合っていないと見るべきなのか。

この試合の"SMVP"はGKの西部洋平に。
前半早々に決定的なシーンを防いだことで結果的にこの試合の行方を決めてしまったのかもしれない。
再三、ゴール前に最後の壁として立ちはだかりシュートをブロック。
まさに「身を挺して」という言葉がピッタリだ。
両チームがシュートの撃ち合い、サッカーを観に来たのだが繰り広げられたのは西部劇だった。

新潟は前半の展開とは一変し後半の選手交代によって試合の流れを自ら手放してしまった。
ピッチをワイドに使えていた前半。
後半も左右にボールは動くのだがそれもDFの間でだけ、縦になかなか入らない。
前半はDFを引き付けられていたのだが後半は川崎があまりラインを高く設定せずしっかりブロックを形成してドンと構える。
選手交代でチームが活性化せず、逆に硬直してしまった印象だ。
両サイドが張り出して固定してしまいさらに中央での選手の動き出しも足りず。
あの布陣を機能させるにはボランチがいかにトップに当てられるか?が鍵になってくる。
その為には縦パスの精度といかに前線が流動的に動くかだろう。
さらにボランチ二人の関係が横だけになってしまっていた、二人が前後して縦にならないとパス交換でブロックを崩せない。
あとはいかにサイドに人数をかけるか?
ミネイロかブルーノが顔を出さないとトライアングルが生まれず崩すのは至難の技だ。
前半の右SB三門はスペースへの走り込み、特にフリーでボールを受けるシーンが目立ち守備では全速力でのカバーリング等なかなか良かった。
しかし後半になると三門が低い位置でボールを持った時何をしていいのかわからずフリーズしてしまう。
前方の矢野は裏か足元へのボールを要求しているがコースを切られている、かろうじて菊池が近寄ってサポートするがボールが動くのは横か後ろ。
途中出場の村上には"仕掛ける意志"がある分相手のブロックに綻びが生まれ易い。
右SBの適任者問題はなかなか判断が難しいところだ。
前半の三門なら及第点なのだが・・・後半はちょっと守備面でもサイドのボールホルダーに対しての寄せの甘さが目に付いてしまった。

左サイドの金の課題は当たりの強さと中央に絞っての守備、オーバーラップのタイミングだろうか。
マークの受け渡しでも迷いがあるように見えた。
攻撃面では前半良い所もあったが味方の「使い方」と自分の「使われ方」にまだ思い描くイメージと実際のプレーに誤差があるように感じる。
まあ後半は左サイドで孤立させてしまったのでチーム全体の課題だろう。
あとロングスローは意外と武器になるかもしれない。

FW陣は前半の矢野とブルーノの絡みは良かった、近距離で二人が攻撃に絡めば得点の気配も濃厚に。
ただ矢野は最初からサイドを主戦場にするとなるとまだまだ未知数。
中央からある程度サイドに開いて、もしくはサイドから中央に切り込んで突破していく形は期待出来る。
前線での川崎DFラインへのファーストディフェンスでもチームに貢献。あの位置で追ってくれると後ろは凄く助かる。
それとヘディングの競り合いに以前とは違う逞しさを感じた、きっとドイツ移籍の成果だろう・・・というのは贔屓目かな?

平井はこの試合あまり良い所無く終わってしまったがやはりある程度スペースが無いと良さが出ないのかも。
ウィングとして投入した段階で左サイドがガチャガチャしてしまいこういった状況ではなかなか持ち味が活きないし活かせないかな。

ミネイロはなかなか身体がキレていたように感じた。
前半のゴールライン際まで侵入したシーンなんかはスピードやテクニックというより相手に身体をぶつけてゴリゴリと刻むようなドリブル。
仕掛けて奪われるシーンもあったがまだまだ日本で実戦を数試合こなした程度。
JリーグのDFの間合いとスピードを身体で覚えていく段階なのでこれから自分のスキルをブラッシュアップしていく筈(と、信じている。でもあまり低い位置で仕掛けないでね・・・)

小谷野はなかなか希望を抱かせるプレーを見せてくれたと思う。
特に前半の右サイドでボールを持った時にニアに走り込むブルーノにスルーパスを通すシーンがあったけどああいうプレーは大好きだ。
スペースは狭かったけど動き出すブルーノが視えていたって事だしね。
もっとドリブルで仕掛けるシーンも見たかったがそれは今後に期待したい。



なんだかんだでダラダラと書き連ねてしまいましたが面白い試合でした。
去年観戦した負け試合に比べれば格段にストレスの少ない試合でしたよ(開幕戦という要素はさっ引いても)
負けたし不安な要素もありましたがそれ以上に楽しみな部分が大きかった。

不安な要素というのはDFラインの初期設定とCBの前後関係含む連携。
それに4-3-3の機能性。
楽しみな部分は攻撃のバリエーション増と選手個々の特徴と持ち味。
そして4-4-2の可能性。
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テーマ : Jリーグ
ジャンル : スポーツ

新戦力展望vol.5:FW平井将生 ~SHOKI~

*注意:この記事は(いつにもまして)茶番が過ぎる内容となっております。
健全で真面目なアルビサポの皆様は即座に"戻る"をクリックしていただくか速やかに画面をクローズすることをオススメします。
またネタとして画像を大量に差し込んでいますので携帯だと上手く表示されず、読んでいる方にはなんのことかサッパリわからないかもしれません(あとネタ画像に関しては『グラップラー刃牙』を知らない方はほぼ「置いてけぼり状態」です)

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それでもいい、という方は続きをどうぞ。





今回の新戦力展望はガンバから移籍して来た平井将生選手です。

さて、オフシーズンの僕の例年の口癖は、、、

「川崎の黒津を獲得しよう!」

でした。
スピードに優れ、ワンタッチで相手を置き去りにするストライカー。
これがどれほど相手にとって脅威となることか。
等々力で散々黒津に痛い目にあわされてきたアルビサポなら痛い程わかるのではないでしょうか。
もちろんスタメンでも充分戦力となるのですがこういう選手はスーパーサブとしての効果も絶大。
ベンチに座っているだけでも試合前から期待感が桁違いに高まります(あのジョホールバルでの岡野が脳裏に焼き付いているのでしょう、僕だけでなく大多数の日本人に)
というわけで昨シーズン終了後から一人で「黒津獲得祈願祭」を執り行っていたわけです。
そんな去年末に「ガンバの平井にオファー」という報が。
これを聞いたときは正直半信半疑でした。
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"疑う"というよりも一笑に付すというほうが正確かもしれません(将生だけに「正気を疑う」...)
なんせ2010年は30試合で14得点。
昨シーズンは出場機会こそ減りましたがイ・グノが退団(パウリーニャ、佐藤晃大とFWは加入しましたが)
川西翔太の様な期待の若手FWも出て来ているとはいえ充分レギュラー争いに絡める選手。
監督が変わったことでレギュラー争いも白紙に戻りますが昨シーズン出場機会が減少している事を考えればむしろ今シーズンはポジティブな気分で挑めるというもの。
しかもユースからの生え抜きですからね。
オファーを出しても...まあ来ないだろうな、と。
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門前払いも止むなし、と思っていました。

と・こ・ろ・が

ガンバ大阪から平井 将生選手 期限付き移籍加入のお知らせ









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いや、失礼。
嬉しさのあまり笑いを堪えきれませんでした。
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平井は移籍に関して「断りきれないぐらいに誘ってくれた」と言っています。
恐らく神田勝夫強化部長の一本気な勧誘に根負けしたのでしょう。
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さて、平井の魅力はそなんといってもそのスピード。
"速さ"という人間が持つ原始的能力。
信頼出来る著書によれば人間が視覚で捉えてから脳が指令を下し実際に行動に移るまでに0.5秒のタイムラグがあると言います。
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つまりDFは平井が仕掛けてから0.5秒の間反応が出来ない。
その一秒にも満たない刹那に半歩もしくは半々歩でも相手に先んじる事が出来る。
それが"スピード"の魅力なのです。

平井自身の今シーズンの目標は「背番号くらいは得点したい」
背番号が14なので14得点。
ということは得点王争いもさることながら去年5得点に終わった成績に満足出来ず、2010年の得点記録に並びたい、もしくは更新したいという気持ちが強いのでしょう。
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冒頭で「スーパーサブとしての効果」と書きましたがわざわざベンチに座る為に移籍してくる選手などいません。
当然、開幕からスタメンの座を狙っているでしょうしあえて語らずとも14得点という目標がその意志を雄弁に述べています(その視線の先には日本代表があるのでしょう)
レンタル移籍という事で来シーズンはどうなっているかわかりませんが新潟での実績を引提げてガンバに戻るも由、請われて(恋われて)新潟に残るも由。

理想は「シーズン終了後にガンバと新潟間で平井を巡っての獲得綱引きが行われる、、、」ですね。

つまり将生には、、、
新潟においてはリーグ、カップ戦で"勝機"を見出す為に不可欠な選手に。
ガンバにとっては移籍金獲得の為の"商機"となる選手に。
それぐらいの活躍を期待しています。

ちなみにオフィシャルのプロフィールによると好きな食べ物はめかぶだそう。
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テーマ : サッカー
ジャンル : スポーツ

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Author:庄七..
日記にはアルビレックス新潟、U-18年代、大学サッカー等の観戦記とプロレス、漫画、小説の感想等を中心に書いていく予定です。

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