Go West(鳥栖市) ~2016 Jユースカップ:セレッソ大阪U-18vsサンフレッチェ広島F.Cユース〜
今年のJユースカップはスカパーで放送してるらしい。スカパーは『アオアシ』とコラボしてるんやね。
そういえば先週の『アオアシ』読んだら橘くんの前所属チームが「東京武蔵野蹴球団」になってた。
確か最初は「横山武蔵野」やった気がする。
なんで変わったんやろう、見当もつかんわ。
2016 Jユースカップ 第24回 Jリーグユース選手権大会 準々決勝
セレッソ大阪U-18vsサンフレッチェ広島F.Cユース
セレッソは3-5-2か。
山田寛人くんと松岡大智くんの2トップ。
トップ下に有水亮くん。
広島は3-4-3
前線は左から明比友宏くん山根永遠くん満田誠くん。
ボランチは川村拓夢くんと力安祥伍くん。
川村くんがアンカー。
監督は沢田謙太郎さん。
さて、試合。
前半14分、広島右サイド奥深くゴールラインギリギリからのクロス。
グラウンダーの特にスピードがあるわけではないクロス、ボールの先にはターゲットもいなかった。
DFとGKどちらかが難なく対応出来る筈だったが二人とも譲り合いの様な形になってしまい処理にもたついている間に山根永遠くんが走ってきてボールを奪取そのままニアに蹴り込んだ。広島先制。1-0
セレッソ、最終ラインからのロングフィードに上手く体を入れ替えて抜け出した山田くんがPAまで持ち込みシュート。
これは飛び出してきた広島GK大迫敬介くんが体でブロック。
セレッソ右サイドでFK獲得。距離は27m程。壁は二枚。
キッカーは有水くん。僕はファーの味方に合わせるボールを蹴るものだとばかり思っていたが有水くんの選択は「右端の壁の足元を巻いて抜けていくグラウンダーの直接FK」
ニアのコース右をしっかり捉えたシュートだったが広島GK大迫くんが横に滑り込みながらなんとかボールキャッチ。
これは観ている僕も意表を突かれた。
壁を越えるのではなく壁の右下。
GKとしてもシュートの出所が壁で隠れている為に反応し辛かっただろう。
広島、満田くんがバイタル中央をドリブルで持ち込む、守備ブロックの包囲網にかかるもおかまいなし。
PAまで持ち込みシュートはDFにブロックされる。
前半終了。
セレッソはミスで1失点もチャンスは作っていた。
松岡くんと有水くんがトップ下の様な役割。
前線で体を張る山田くんに何度かボールが。
よくキープしていたが若干周囲の選手との距離が遠かったか。
DFは3バックで中央の小林洵くんが下り目でスウィーパーの様になり広島の山根くんに対応。
気になるのは細かいビルドップから〜中盤〜サイドでのパスミス。
何気ない繋ぎのパスが合わないことが何回か。
折角のマイボールをフイにしてしまう。
ちょっと勿体無い。
広島にとっては思いがけない先制点だろう。
ただ山根くんのルーズボールをしっかり追うという意識が徹底されていたからこその得点。
スピード、ドリブル、ボールキープ、チャンスメイクとそれぞれの選手が持ち味を発揮、流動的に前線を掻き回す。
三者三様の3トップに加え左SHに入った村山勘治くんが良いクロスを上げる。
クイックなアーリークロスからピンポイントで落とす対空時間の長いクロスと多彩な球種。
守備は3バックがフラット気味に並びラインを高く押し上げる。
上がった事で生じるライン裏の広いスペースはGK大迫くんがカバー。
逡巡無しで積極的にPA外へ飛び出しロングフィードをクリアする。
後半開始。
セレッソは山田寛人くんに代えて齋藤遼くんを前線に。
印藤虎太郎くんに代えて谷本駿介くんを左ウィングに。
松岡くんを左にして3トップの様な形になり有水くんは左SHへポジションチェンジ。
セレッソ、バイタルでボールを持った松岡くんが右サイドから走りこむ齋藤くんにスルーパス。
抜け出した齋藤くんがPAまで持ち込むとGKと一対一。
右足でシュートも瞬時に距離を詰めた広島GK大迫くんがシュートコースに飛び込みブロック。
後半13分、セレッソ左サイドから荒木秀太くんがグラウンダーのクロスをゴール前斜めに入れる。
斜めから走り込んだ齋藤くんがGKにキャッチされる一歩前にボールに触ってシュート。これが決まってセレッソ同点。1-1
荒木くんのDFとGKの隙間に入れるグラウンダーのクロスが素晴らしかった。
「針の穴を通す様な」と言うと大袈裟かもしれない。
が、ほんの少しスピードが遅かったり位置がズレていたらこのゴールは生まれなかった。
広島、右サイドの崩しからクロス。こぼれ球をPA付近左で拾った力安くんがシュート。
ニアのコース左に飛ぶがこれはセレッソGK井上聖也くんが左手一本で弾き出す。
広島、左ウィングの明比友宏くんに代えて仙波大志くんをピッチへ。
仙波くんはそのまま左に入る。
広島、左サイドのクロスからゴール前で山根くんが合わせるもセレッソGK井上くんが右手でセーブ。
左に流れたこぼれ球を広島シュートするが素早く体勢をリカバリーしたGK井上くんが右に飛んで体を壁にシュートを防ぐ。
さらに広島左サイドから仙波くんがロビング気味のシュートでGKのタイミングを外したシュート。
これはポスト直撃。
今度は左サイドやや遠目から思い切ってミドルを放つ。
スピードは申し分なし、だがクロスバーの下部を直撃、真下に落ちてDFがクリア。
セレッソ、右サイドからのクロスに有水くんがヘディングを合わせる。
ファーから走り込みフリーでタイミングもバッチリのヘッドだったが広島GK大迫くんが思い切り広げた手に当ててゴールを割らせない。
セレッソは有水亮くんに代えて舩木翔くんをピッチへ。
そのまま左SHに入る。
広島、右サイドからのクロスにPA付近左で力安くんが受け、切り返してDFを躱してシュート。
これもセレッソGK井上くんがビッグセーブ。
セレッソは延長も見えてきた後半40分、松岡大智くんに代えて坪井一真くん。
ロスタイムに谷本駿介くんに代えて湊翔龍くんで交代枠を使い切る。
後半終了。
1-1で決着がつかず。
延長前半10分、後半10分の延長戦へ。
延長前半開始。
広島の山根くんが中央ドリブルで持ち込むとドリブルからそのままシュート。
コース右上段に伸びるシュートをセレッソGK井上くんが横っ飛びで左に跳んでセービング。
GK井上くんが「当たってる」どころではない「連チャン大当たり!」状態。
延長前半終了。
延長後半開始。
広島は満田くんに代えて藤原慶人くんをピッチへ。
セレッソ、ロングスロー攻勢。
左サイド敵陣深くで得たスローインを舩木翔くんがロングスローでゴール前ニアの選手に合わせる。
直接合わずともこぼれ球を拾って二次攻撃と行きたいセレッソだが広島のDF陣も集中力が高い。手堅くクリアする。
4〜5回連続したロングスローも広島が全て弾き返した。
延長後半終了。
勝負はPK戦へ。
セレッソが先攻。
◯一本目はセレッソ決める。
◯一本目広島も決める。
⚫️二本目セレッソ、コース右に蹴ったボールをGK大迫くんが完璧に読んでいた。横っ飛びで掻き出しPKストップ。
◯二本目広島決める。
⚫️三本目セレッソ、今度はコース左に蹴ったボール、GK大迫くんが左に跳んでブロック。PKストップ
⚫️三本目広島、コース右に蹴ったボールをGK井上くんがストップ。
◯四本目セレッソ、コース右にしっかり決める。
◯四本目広島、左コースを狙うもポスト直撃、アッ!と思ったがボールはゴール内側に跳ね返りゴールイン。
◯五本目セレッソ、外した瞬間敗退が決まるPKを成功させる。
◯五本目広島、入れられれば勝利決定。キッカーのイヨハ 理 ヘンリーくんがキャプテン自ら準決勝進出を確定させるPKを蹴り込んだ!
1-1(3-4)で広島が勝利。
準決勝は佐賀県のベストアメニティスタジアムで松本山雅FC U-18と対戦する。
セレッソはGKの井上くんが素晴らしかった。
後半は彼のビッグセーブ、グレートセーブが無ければPK戦まで辿り着けなかっただろう。
リカバリーとレスポンスの速さがこの試合光っていた。
荒木くんと喜田陽くんのボランチコンビも後半ボールがお互いの陣地を行き交うなかでしっかり中盤の底を締めた。
広島は後半ボランチの力安くんの攻撃参加の頻度が上がり波状攻撃を可能に。
相方の川村くんはスペースの生まれがちな中盤からバイタルを良く走り献身的なカバーリング。
彼がスペースをカバーしてくれることでセレッソのカウンターの勢いを削ぎ前線が攻撃に専念出来る状況を作り出す。
CBもヘンリーくんを中央にセレッソのロングボールをシャットアウト。
特に右CB東野広太郎くんが右サイドのスペースを広範囲に守り、セレッソのサイドアタックを未然に防ぐ。
出足の良い守備で危険な芽を素早く摘み取ってしまう。
さらに終盤の攻撃時にはハーフウェーラインを越えて攻撃参加。
この試合の"SMVP"はGK大迫敬介くん。
PKを二本ストップしこの試合のヒーローに。
ビッグセーブもあったが彼の場合は広い守備範囲によってDFラインの裏をカバー。
シュートストップの様なわかりやすい派手さはないが的確かつ大胆な彼のPA外への飛び出しによってピンチを未然に防いでいる。
彼がいればDF陣も信頼してラインを上げる事が出来る。
また一発で相手ライン裏の味方に通したキックフィードも魅力だ。
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