後攻の守護者 ~国際親善ユースサッカー大会 イギョラ杯:成立学園vs藤枝明誠~

映画『戦火の馬』面白そうだな。
あらすじ読んで思い出したけどソ連には第二次大戦のスターリングラード攻防戦でソ連軍の物資運搬に徴発、使役され一頭だけ生き延びた「伝説のラクダ」が存在するらしい。
そのラクダはソ連軍の象徴としてベルリンまで連れていかれたらしい(兵卒より大事に扱われてたそうだけどソ連軍の兵卒の扱いなんて...ねえ....「ソ連兵は畑で取れる」って国だしな)
ラクダの写真見た事あるけど戦地が零下30度とかだから毛がモッフモフだった。

アラブでは「ラクダは忍耐の象徴」と言われている。
寒かろうが暑かろうが脅威の体力と耐力で荷を背負い大地を横断する。

サッカー選手にも通ずるところがあるのではないだろうか。

第22回 国際親善ユースサッカー大会 イギョラ杯
成立学園vs藤枝明誠

2012031814270000.jpg

成立は中盤がフラット気味の4-4-2

藤枝は4-3-3か

両チームとも選手名がわからない。
チームとしての特徴、完成・成熟度が観たいから選手名は気にならないっていう人もいるだろうけど僕はライブやDJプレイでもセットリストが気になるタイプ(「深夜2時にスピンされたあの曲スゲー良い!」っていう)
背番号で表記するがこの時期のチームは背番号が定まっていない可能性もある。ご容赦頂きたい。

さて、試合。

前半開始早々、成立がGKにバックパス、GKは大きく前に蹴り出そうとしたが藤枝のFWがプレスをかけGKが蹴り出したボールに足を当てる。
これが決まって藤枝先制。1-0
GKのミスといってしまえばそれまでだが藤枝がしっかりプレスに行っていたからこそ生まれた得点。
成立にとっては出鼻を挫かれたという展開。

前半8分、成立が右サイドでFKを得る。低く速いボールをGKとDFの間に入れて来る。
ボールはGKの目前を横断、逆サイドまで到達し27番が押し込んで成立が追い付く。1-1
逆サイドに到達するまでに成立の選手2.3人がフリーで押し込めそうだった。
藤枝はオフサイドをアピールしていたが.....

前半終了間際、成立がCKのチャンス。キッカーがボールを入れた瞬間に主審の笛が鳴る。
ゴール前で成立の選手が倒れている、PA内での位置取りの競り合いでプッシングがあったという判定だろうか。
成立にPKが与えられる。
これがラストプレーとなるであろう時間帯に逆転のビッグチャンス。
キッカーの9番から放たれたシュートを藤枝のGKが左に飛んでPKストップ。
読みが完璧に当たった。

ここで前半終了。

成立はミドルパスの精度が高く、横に(時に縦に)大きくボールを動かしてブロックの手薄な所を突く。
攻撃は2トップの9番と16番が縦の関係になりどちらかが前線で受けてDFにギャップを造って裏を狙う。
守備はDFラインをかなり高く設定している。

藤枝の3トップは9番を頂点に両翼がワイドに開きサイドにボールが渡った時はSBが絡んで一気にサイドを突破。
マイボール時はDFラインでボールを廻しSBからウィングに縦へ入れるか成立の守備ブロックが開いた隙間を突いてボランチ経由で中央をショートパスで崩す。
8番が中盤の底で良い働きをしていた。
左サイドをウィングの10番、左SBの5番が何度も仕掛ける。
前半の最後のほうは成立のDFラインが高い事もあり後方からの絶妙なロングボールに一発で裏へ抜け出してチャンスを作っていた。
前半は藤枝のペース。

後半開始。

成立は得点をあげた27番とFWの16番が負傷交代。
攻撃では遅攻時はボールを大きく横に動かし展開していく、しかしなかなかフィニッシュまで持ち込めない。

藤枝は7番がトップ下もしくはセカンドトップ的な役割で何度もゴール前に飛び出しシュートを放つ。
DFを若干下げた成立に対しポゼッションで優位に立つ。
チャンスの数で成立を圧倒する。

後半終了。1-1
イギョラ杯は予選リーグでも決着を付ける。
延長戦無しで即PK戦に突入だ。

成立が先攻。
藤枝が後攻。
成立の一人目を藤枝GKがストップ!さらに二人目もストップ!!
両方ともコースは左、前半終了間際のPKを含めると三本連続でPKストップ。
成立は三人目がコース左に決める。
藤枝は三人目まで成功。
1-3で迎えた四人目のシュートを藤枝のGKが右に跳んでブロック。
これで藤枝はキッカー二人を残して勝利が決定。

成立学園は守備陣が踏ん張ったもののPKに泣いた。
攻撃ではボールを大きく動かしある程度ゲームを展開出来ていたが肝心のバイタルエリアでのショートパス精度が少し乱れてしまいチャンスに繋げられないというシーンが目立った。
2012031816020000.jpg

藤枝明誠で印象に残ったのは7番と2番の右SB。
7番は前半はFWの下でゲームメイク、チャンスメイクという役割をこなし。
後半は積極的にゴール前に飛び出す姿勢を見せ、数多くのシュートチャンスを自ら創る。
右SBの2番はパスとプレスをいなす技術が高いのでDFラインでのパス廻しにアクセントを加えることが出来る。
攻撃では前半、ゴール前のFWにピタリと合わせるクロス。
サイドでの一対一から相手の股を抜いて突破する等攻撃のセンスを見せる。
憶測だが元々は中盤の選手なんじゃないかな?

"SMVP"
は文句無くGKだろう。
三本連続でPKをストップ。
一試合で四本止めたGKも珍しい。
当たっているGKというものは「自分の読み通りにシュートが来る」というよりもシュートを止める事自体が「予め定められていた」かのような錯覚に陥る事がある。
GKにしか味わえない"全能感"というやつだ。
またPKは心理戦という面もある。
なんの前情報も無く蹴るのと「このGKはPKが得意」という印象を持って蹴るのとでは(無意識にせよ)キッカーに微妙な差が生まれる。
そういう意味で前半終了間際のPKストップは相手の意識に"楔"を打ち込む重要なシーンだ。
2012031816030000.jpg
関連記事
このエントリーをはてなブックマークに追加

テーマ : サッカー
ジャンル : スポーツ

コメント

Secret

プロフィール

庄七..

Author:庄七..
日記にはアルビレックス新潟、U-18年代、大学サッカー等の観戦記とプロレス、漫画、小説の感想等を中心に書いていく予定です。

1 GK(ゴレイロ)
庄七
162cm / 52kg
出身地:新潟県

最新記事
カテゴリ
月別アーカイブ
最新コメント
リンク
庄七堂来訪者
検索フォーム
RSSリンクの表示
QRコード
QRコード
人気ブログランキングへ google-site-verification: googlef56d18af04542310.html
人気ブログランキングへ