Blue Summer ~adidas cup 2012:横浜F・マリノスユースvs京都サンガF.C. U-18~

緊張の夏、クラ選の夏。

と、いうわけで三ツ沢に(余談だが横浜駅から歩いて三ツ沢に向かう途中に「ホテルリバーサイド」がある。あのホテルでは誰も知らない夜明けが明けてるのだろうか?でも井上陽水のあの曲って「夜明けが明けた時」とか「部屋のドアーは金属のメタルで」とか「水辺のリバーサイド」とか、多分井上陽水じゃなかったら"作詞講座"みたいなとこの先生に×つけられるよね)

adidas CUP 2012 第36回日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会準決勝
横浜F・マリノスユースvs京都サンガF.C.U-18

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マリノスはクラ選関東予選のvs三菱養和を観戦。
ただこの試合はチームの核である喜田拓也くんが不在だった。
布陣は4-4-2

京都は初見だ。
常々一度観てみたいと思っていたチーム。
布陣は4-3-3

今年は準決勝の会場がニッパツ三ツ沢球技場ではなく三ツ沢陸上競技場に変更。
見やすさと臨場感という点ではニッパツに劣るかもしれないが周囲に繁る木々のお陰で観客席が日陰になるのはありがたい。

さて、試合。

前半9分、マリノス左サイドを駆け上がった汰木康也くんがグラウンダーの横パス。
これをPA付近で受けた伊東海征くんが寄せてくるDFを縦にスルリとかわしてPA内へ。
GKとの一対一も落ち着いて決めた。マリノス先制。1-0

前半22分、京都の三浦一星くんが中盤から中央をドリブルで突破を試みる。
多少強引に見えたがそれでもゴリゴリと相手PA内に進攻しシュート。京都同点。1-1

前半27分、京都のCK。キッカーの奥川雅也くんがゴール前に入れた低いボールはブロックされる。
こぼれ球を拾った清水航輔くんが再び持ち込んでシュート。思い切りの良さが吉と出た。京都逆転。2-1
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前半終了。

試合自体は京都がリードしているがペースはマリノスが握っているように見えた。
マリノスは左SH汰木くんのサイドから何度かチャンスを創る。
FW伊東くんが中央でボールを受けそのまま突破するシーンも。
特にボランチの喜田拓也くんが攻守に存在感。
自陣バイタルをよくカバーし奪ってからの正確な配球で攻撃に転じる。
前からのプレスにより高い位置でボールを奪うシーンも目立った。

京都は左ウィング奥川くんとトップの田村亮介くん右ウィングの大西勇輝くんはボールを持つと仕掛ける姿勢を見せる。
3トップが掻き回して中盤の三浦くん永島悠史くんが攻撃にドンドン絡んでくる。
だがリードこそしているもののパスミスが散見。
ビルドアップにおぼつかなさを見せる。
特に右サイド中盤はマリノスのプレスに苦しんだ。
そこを抜けて左サイドの奥川くんにボールが渡ると一気に攻撃のスウィッチが入る。

後半開始。

マリノスはFWの宇佐見康介くんに代えて田中智也くんをピッチに。
田中くんは三菱養和戦ではボランチだった、中盤から助走するかのごとく加速するドリブルが魅力の選手。
この試合ではそのままFWの位置に。

後半24分、マリノスの伊東くんが右からPA内にスルスルと入っていき右足でシュート。
これが決まってマリノス同点。2-2

後半44分、マリノスのCK、キッカーは田中くん。
右からのCKにファーで待ち構えていた岩壁裕也くんがヘディングを叩き付ける。
ボールはバウンドして京都ゴールの中へ跳ねていく。マリノス逆転。3-2

試合終了。
マリノスが準決勝を制して決勝進出。

京都は後半押し込まれてしまい攻撃は前線の三人頼み。
これは連戦の影響も多分にあったと見るべきだろう。
押し上げがままならず人数をかけられないのでFWのタスクが「一発で裏を取る」と「一対一で勝つ」に跳ね上がる(それでもチャンスを創れていたのは流石だが)
攻勢に出るマリノスに手を焼き全体が下がってしまう事でDFライン、中盤での余裕がなくなり試合運びに緩急がつけられなかった。
しかし京都は一年生と二年生が主体のチーム。
チームとしての成熟はこれからだ。
中でも目を惹いたのが一年生の奥川くん。
後半はややペースダウンしていたが彼が左サイドでボールを持つと「何かおこしてくれそう」な期待感が高まる。
足元の技術に優れ「サイドでDFと一対一なら絶対にボールを取られない」という自信に満ちている。
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マリノスは後半、自分達の形が造れていた。
このチームはとにかくピッチをワイドに使う。
特に右から左へのサイドチェンジで相手を大きく揺さぶる。
右SH村原大輝くんは正確なサイドチェンジを通す。
右SB福田圭佑とのコンビでボールをある程度保持出来るからこそ活きてくるサイドチェンジだ。
後半はそのサイドチェンジで手薄になった京都の右サイドを左SH汰木くんが何度も突破するシーンが見られた。
途中出場の田中くんは「速さ」だけに眼がいきがちだがボランチも経験しているだけあって細かいパスが丁寧。
前線から一旦下がって受けて周りにボールをハタき一気に加速してラインブレイクを狙う。
そのドリブルと快足で京都のDFラインをズタズタに切り裂く。
喜田くんは攻守の切り替え役として素晴らしい活躍、前半は守備面で大きく貢献した。
京都の奥川くんを封じる為に右サイドの守備をカバー。
中盤のスペースを埋め京都の縦パスをインターセプトして素早く速攻を繰り出す場面も。

この試合の"SMVP"は伊東海征くんに。
彼の魅力は最短距離をドリブルで運べることだろう。
DFがついていたり密集地帯でも「スルッ」と抜け出してしまう。
そう、彼のドリブルは「スルリ」や「スルスル」といった言葉(というか擬音)で表現してしまいたくなる。
派手な足技でやスピードではなく相手との間合いを計って最小モーションで外していく感じだ。
僕の愛読する『範馬刃牙』に高名な空手家のエピソードが載っていたので引用したい。

――とある日常の稽古 驚愕の境地を体験する
"透り抜けたのだ"…と
相手の身体をすり抜けたのだ―――


勿論、これは物理的にではない。
いわく、鍛錬の果てに技の受け、体捌き、足の運びの無駄が極限まで削ぎ落とされてついには"通り抜ける"という境地に達したのだ、と。
まさに空手道の究極の境地ではあるがこれはサッカーのドリブルにも通ずるところがあるのではないだろうか?

問いたい。

「究極のドリブルとはなにか?」

答えに窮してしまう。
だがこの"通り抜ける"という感覚は答えの一端にはなるかもしれない。
伊東くんにはその"高み"を目指してほしい。
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テーマ : サッカー
ジャンル : スポーツ

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