ピッチに燕は二羽いる 〜東京都クラブユースU-17サッカー選手権大会:三菱養和SCユースvs横河武蔵野FCユース〜

今年初のユース観戦。
盛り上がる高校選手権と同じようにクラブユースももっともっと注目されていい。
去年プレミアチャンピオンシップが地上波でTV中継されたのは大きな一歩かな。
「ネット配信」や「多チャンネル化」の時代でも「地上波」っていうのは相変わらず大きい(ソースはNOAH)
それにプレミアやプリンスの試合を「好事家の娯楽」にしておくのは勿体無い。
選手達の頑張りが公式記録や数十〜数百人の記憶にしか残らないのもあんまりだ。
僕が観戦記を書く動機の一つは彼らに無機質なデータだけではなく(それがネット上でも)彩りを加える事。
だから「ユースも注目してほしい」と思っている人はどんどん書けばいい。
選手達の魅力が140文字以内で伝えられるならtwitterでもいいしそれ以上ならブログで。
別にゲキサカだけに任せることもないでしょ。

東京都クラブユースU-17サッカー選手権大会
三菱養和SCユースvs横河武蔵野FCユース

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う〜む、両チームとも選手名がわからない。
わかる選手もいるが元々顔を覚えるのが苦手なタチであり僕の記憶などアテにならないし不確実な情報を載せるのも忍びない。
まあ仕方あるまい(非常に不本意ではあるが)背番号で表記したい。

試合開始。

横河は落ち着いたビルドアップからボールを左右に振り分けて養和のDF陣に揺さぶりをかける。
特にCBのフィードがピカイチ(4番だったかな?)
度々最終ラインから左サイドへ見事なロングフィードを通していた。
右SBの2番は積極的にサイドを上がって攻撃に絡む。
FWの9番は上背こそそれほどないが体つきはガッシリしていて前線でボールをキープ出来るし運ぶ事も出来る。
大きな展開だけでなく中盤では厳しい所にパスが通せるし足元足元だけでなく相手を「外す」動きもなかなかのもの。

養和は4-2-3-1気味の布陣だ。
トップの4番にボールを集めトップ下の10番が攻撃に変化を加える。
中央から右サイドへ展開し右SHがえぐってクロスという形も観られた。
守備では横河に危険な枠内シュートを二本打たれがいずれもGKがキャッチ。
さらに右サイドを突破されファーへシュートされるもGKがすんでのところで左手でセーブ。
GKの反応も素晴らしかったが振り切られても食らい付いてコースを限定したDFも褒めるべきだろう。
だが前半を通してみれば養和は押され気味。
しかし押され気味の展開こそが実は「養和のペース」なのかもしれない。

後半開始。

横河の圧力に対抗して養和もサイドに人数をかけてきた。
サイド奥まで進入しクロスをあげきれないまでもCKを取る。
CBの3番(飯泉涼矢くんだと思う)がファーに構えそこに合わせてくる。
去年もそうだが養和のセットプレーは得点の匂いが濃厚だ。
この形で度々チャンスをモノにしてきた。
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横河は左サイドを完全に掌握。
シンプルにクロスをあげるよりもスウィッチプレーで"ズラし""外す"動きはまるでフットサルのようだ。
しかしなかなか養和の中央の壁をこじあけるまでには至らない。
右サイドからのクロスにゴール前で合わせたシュートがバーを叩くという惜しいシーンもあったが.....

養和は交代で14番を前線へ。
ドリブルでの仕掛け裏へのスピードが養和に加わった(秋田翼くんかな?)
さらに9番を投入(9割の確率で木村陸人くん)
前線に"基点"と"砲台"が備わった。

後半も終盤に差し掛かる頃。
横河が左サイドでボールを奪うと一気に縦へ。
9番が受けマークに付いていたDFをターンして引き剥がすと一直線に前へ。
カバーに来たDFに寄せられ当たられてもビクともせず。
減速せずに振り切りPAへ、GKとの一対一を落ち着いて決めた。横河先制。1-0
ゴールへの最短距離を突っ切るドリブルは矢の如く。

シュート後に交錯した養和のGKはうずくまり一度は立ち上がったが膝をついてしまう。
担架で運ばれたが顎に入ったのかもしれない。
養和はGK交代。
時間も残り少ない養和はCB3番を押し上げてパワープレー。
一本のセットプレーでゲームは振り出しに戻せるが....

試合終了。
横河武蔵野FCユースが勝利。

去年の養和はとにかく「粘り強い守備」が光るチームだった。
真骨頂と言ってもいいだろう。
敗れたが今年もその守備意識は健在のように映った。
3番と13番のCBコンビは中央でボールを弾き返し続けたしSBもしっかり絞って対応する。
攻撃ではトップの4番が後半はサイドに流れる動きで効果を生んでいた。
トップ下の10番もドリブルにキレがあり前を向かせると脅威となる。
彼がどれだけ前目でプレーする事が出来るかが養和の攻撃の鍵になるだろう。
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横河は(こう言っては失礼だが)想像以上に良いサッカーをしていた。
DFラインからしっかりビルドアップも出来るしロングボールとスウィッチを織り交ぜた長短の攻撃バリエーションがある。
ボランチの6番が中盤でしっかりボールを落ち着かせる事が出来るのも大きい。
この時期のチームとしては非常に高い完成度だった。

"SMVP"は9番の選手に。
決勝点となったゴールは彼の"個"がもたらしたもの。
チームとして上手くボールは繋げられているが養和のゴールは固い。
時にはゴールへの最短距離を突き進むことが吉となる。
この試合を『はじめの一歩』でわかりやすく例えるなら幕之内一歩vs真田一機だろう。
養和のピーカブースタイルで固めたガードを「飛燕」だけでは崩し切れなかった。
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手数では圧倒するものの決定打が打ち込めない。
そこで"縦"のアッパーである「燕返し」でこじ開け打ち抜いた。
左右のコンビネーションだけでなく縦の軌道。
まさに「ピッチに燕は二羽いる」ということか。
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テーマ : サッカー
ジャンル : スポーツ

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Author:庄七..
日記にはアルビレックス新潟、U-18年代、大学サッカー等の観戦記とプロレス、漫画、小説の感想等を中心に書いていく予定です。

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162cm / 52kg
出身地:新潟県

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