堅守 〜高円宮U-18プレミアリーグ:三菱養和SCユースvs桐光学園高校〜

小島伸幸さんの『GKの優劣はボールに触れない「89分間」で決まる』読了。

面白いのはクロスやハイボールの処理、空間認知能力に子供の頃の野球経験が活きているというところ。
実はこれ元日本代表GKの松永成立さんも著書で同じことを言及してたんよね。

『ゴールキーパー専門講座』松永成立
松永さん自身が小学生の頃は野球をしていたそうで(中学に野球部が無くてサッカー部へ)
コーチとしてキーパー練習に外野ノックを取り入れているのだとか。
どちらの本もGKとしての技術論だけでなく役割、姿勢、哲学にまで話が及んでいる。
これを読めばGKへの理解が深まるだろう。
サッカーを見ていてGKがミスをした時に「なんとなく」GKの全責任にしてしまうのではなくそのシーンの状況とGKの心理にまで理解が及んでいればサッカーを観るのが何倍も楽しくなるはず(ファインプレーもまた然り)
GK経験者や志望者だけでなくサッカーファンにも読んでもらいたい本だ。

高円宮杯U-18サッカーリーグ2013 プレミアリーグ イースト
三菱養和SCユースvs桐光学園高校

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養和は3-5-2
以前観た試合からポジションが変わっている選手が何人か。
秋田翼くんがトップ下にボランチは秋本和希くんと瀬古樹くん。
右ウィングに中尾風くん、左には椿健太郎くん。
CBの真ん中には金裕志くんが入る。

桐光は4-4-2
プレミアイースト最下位。

さて、試合。

前半4分、養和がCBからのロングフィード(池田樹雷人くん?)に前線の木村陸人くんが背中でトラップからDFを振り切って前方へ持ち出しシュート。養和先制。1-0

前半6分、養和のCB飯泉涼矢くんから右サイド縦へのフィードが下田悠哉くんに通る。
下田くんはハーフウェー付近からドリブル。
スピードでDF二人を引き剥がしてGKと一対一。ゴール右ニアにシュートを決めた。2-0

前半終了。

桐光はまさに出鼻を挫かれた形。
ただ二失点後も何度かチャンスを作る。
サイドからの素早いアーリークロスで何度か養和ゴールを脅かす。

養和は幸先の良い出だし。
2ゴールはいずれも後方からのフィード一本。
木村くん下田くんがよくモノにした。
ただ得点後は全体的にボールを持たれる時間帯が続く。
ボールを奪えば木村くんを狙って後方からロングボール。
木村くんは何度かDFと入れ替わる動き出しで裏を取る。

後半開始。
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桐光が攻撃に圧力をかける。
養和を押し込みさらに右SHに池田友樹くんを投入しサイドから揺さぶる。
クロスから植木隆之輔くんの決定的なヘッドがあったがこれは枠外。

養和はFW下田くんに代えて黒木周くんを前線へ。
ラインを下げざるをえない状況では前線からのプレスで少しでも後ろの負担を減らし、攻撃に割ける人数が限られてくる中で少しでも前線でボールをキープしカウンターの時間を稼ぎたいという意図だろう。
養和もカウンターで何度かチャンスを作るも桐光GK指崎尚大くんが最後の壁として立ちはだかる。

養和は右サイドを広範囲に渡りケアをしていたボランチ瀬古くんから相馬勇紀くんに交代。

桐光も養和のゴールこじ開けるのにあと一歩というところまで迫る。
養和のハンドで中央21m程の良い位置でFKを得る。樋口弘毅くんが直接狙うも枠の上。
さらに右からのクロスで左に振って空いたゴール右のコースへのシュートも養和のDFがギリギリのところでクリア。

養和はGK野津幹陽くんを中心にCB、両ウィングを含めた守備網を敷く。
ある程度ボールを持たれるのは覚悟の上、サイドで数的不利になっても中央で弾き返す、最後の仕事だけは決してさせないという気構え。

試合終了。
三菱養和2-0桐光学園
養和が序盤で奪った二得点を守り切った。

桐光は得点こそ奪えなかったがチャンスは造った。
形が出来ていて中盤でのパス廻しも悪くない。
あえていうなら攻撃のバリエーションだろうか。
サイドでは主導権を握れていた。
あとは中央でいかに崩すか、崩せるかどうかだろう。
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養和の強みは試合終盤のような守備の集中力を長い時間保てるところ。
特にCBに入った金くんのように「粘り強さ」や「食らい付く」守備の意識を全員が持っている。
トップ下の秋田くんが守備でかなり広範囲をカバー。
果敢なチェイシングはかなり後ろを助けていた。
さらにカウンター時には最前線へ飛び出していく。
カウンターの鍵を握っていたのが前線の木村くん。
彼が二秒なり三秒キープしてくれる事で周りが動き出せる。

この試合の"SMVP"はGK野津幹陽くんに。
スリッピーで不確定要素の強いピッチにも関わらず安定したセービング。
クロスへの対応、パンチングか?キャッチングか?の判断も的確。
ファインセーブ、ビッグセーブと共に安定性と堅実さが備わっている良いGKだ。
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ジャンル : スポーツ

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日記にはアルビレックス新潟、U-18年代、大学サッカー等の観戦記とプロレス、漫画、小説の感想等を中心に書いていく予定です。

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162cm / 52kg
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