久我山スタイル ~高円宮杯U-18 プリンスリーグ関東2部:武南高校vs國學院大學久我山高校〜

元エルゴラ編集長による『サッカー批評』批評。縮小傾向のメディアと真実を書きにくいサッカー界の厳しい現実

昔クイックジャパンで「音楽雑誌なんか読むな! 」っていう特集があったのを思い出した。
常々思うんはこのサイトみたいにwebで雑誌を配信するなら各記事に「投げ銭」出来るシステムがあればええのにと思うんよね。
理想はこのブログにも付いてる様な「拍手」とか「いいね!」ボタンみたいなんでクリックすると10円とかね。
サッカーライターにとっては原稿料以外の収入にもなるし記事の反響がダイレクトに伝わるし競争にもなる。
メルマガに流れていくようじゃサッカーライターが育たんと思う。
ただ「ネット上のものにお金を払う」という感覚がまだ一般的ではないのかも(そう考えるとデータを売ってるソシャゲーって凄いわ)
サッカーマガジンも週刊から月刊になるらしいし「活字(雑誌)メディアの縮小」ってのは避けられんと思う(まあサッカーに限らずやけど。そう考えると週刊プロレスって凄いわ。プロレス界の浮き沈みはJリーグの比じゃないほど激しい上に週刊ゴングとの争いにも勝って30年以上も週刊誌として続いているんだから)
ただこれは「時代の傾向」で片付けてはイカン、サッカー雑誌自体の問題もあると思う。
読者に"熱"が伝わる様な。
時には読者を啓蒙し、率先してブームを「創って」いこうとするサッカー雑誌があったのかどうか。
情報量に埋もれてどうにも"顔"が見え辛いサッカー雑誌ばかりだったような気がする。

音楽誌には渋谷陽一が。
プロレス誌にはターザン山本が。
映画誌には町山智浩がいた。

さて、サッカー雑誌には誰がいたのか?
いや、誰かいたのか?

高円宮杯U-18サッカーリーグ2013 プリンスリーグ関東2部
武南高校vs國學院大學久我山高校

IMAG0286.jpg

武南は4-4-2
先々週にvs川崎ユース戦を観た。

久我山は4-3-3
現在プリンス関東2部で2位。
去年のイギョラ杯決勝以来の観戦だ。

さて、試合。

久我山が左サイド松村遼くん富樫佑太くんとのパス交換から縦へ小田寛貴くんがPA内に飛び出しGKと一対一。
決定的なチャンスもGK荒井文弥くんが至近距離からのシュートに超絶反応。刹那に左へ飛んでシュートを弾く。

前半38分、久我山のCK。ショートコーナーから右サイドで受けた富樫くんがワントラップして即座にミドル。
ゴール左に突き刺さる。久我山先制。1-0

前半終了。

武南はポゼッションではやや劣勢だがまるでボールを持てないわけではない。
久我山は攻撃時に左右のボランチが積極的に上がるのでサイドのスペースが空いている。
無論ボランチは守備時にカバーの為に戻って来る。
まだ決定的な穴とは言えないが夏が戻って来たかの様なこの気候でそれを90分間は続けられないだろう。
後半はカウンターからのサイド攻撃を活性化させたい。

久我山は4-3-3の特性を活かしたサッカーだ。
サイドではトップとウィングとボランチのトライアングルで相手のブロックの隙間を突く。
バイタルでボールを横に動かしてブロックの間隔を捩じ曲げてから後列の選手が飛び出していく。
久我山の選手はボールを受けるのが上手い。
寄せられてもスッと外せる。
密集を苦にしない。
特に前線でボールをタメて運べて動かせる富樫くんの存在が大きい。
さらに左SB加藤寿弥くんが攻撃に絡みCB花房稔くんまでもが時折最後方からドリブルで前線まで飛び出していく。

後半開始。

後半38分、久我山が右サイドから進入しシュート。
GKが弾いたボールを拾った渡辺夏彦くんが左サイドから駆け上がって来たSB加藤くんへスルーパス。
長い距離を走って来た加藤くんが勢いそのままにゴールへ叩き込み久我山追加点。2-0

後半ロスタイム、久我山の渡辺くんが中盤でボールを奪うと途中出場の村松壱洸くんへラストパス。
村松くんが駄目押しとなるゴールを決める。3-0

試合終了。
IMAG0288.jpg

武南は上手くサイドを使えていた。
押し込まれる展開から奪って久我山のサイド裏のスペースへ。
FWの中川風希くんが下がってボールに絡む事でボールは繋がるのだが前線の枚数が足りず。
左右からチャンスになりそうなシーンは産まれていたのだがラストのクロスに精度を欠きシュートにまで持ち込めない。
細かいパスミスがちょっと目に付いた。
チャレンジの結果のミスではなくて中盤での繋ぎ後方からのビルドアップなどでカウンターの勢いをトーンダウンさせるようなミスだったのが残念だ。
ボランチ鈴木裕也くんがあらゆる場面でハードワーク。
中盤の底から最前線まで上下左右好守において武南の起点に
だがいささか負担が大きすぎたか。
GK荒井くんは至近距離の決定的シュートを3本は止めていた。
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久我山はドリブル、テクニックで目を引く選手多数。
左ウィングの松村くんは縦に仕掛けられるだけでなく"待てる"選手だ。
闇雲にドリブルを挑むのではなく相手の出方と周囲の動き出しを見て次のプレーが選択出来る。
ボランチの小田くんは左右に動きながら空いているスペースへ動き出す。
セカンドトップ的な抜け出しにトップ下の様なラストパスが出せる、正確なプレースキックも持っている。
トップの富樫くんはファーストタッチでのボールの置き所が的確。
ツータッチ目の動かしでマークを剥がす。
ボールを受ける前から外す動作をしている。
DFを背負っても苦にしていないように見えるのはフィジカルの要素もあるだろうがDFを"外す"動きが秀逸だからこそ。
攻撃ばかりに目を奪われがちだがアンカーの平野佑一くんが前掛かりになるチームを中盤の底で守備を締めている。
左SBの鈴木くんはサイドに振られて手薄になる真ん中のエリアにスライドして対応。
さらに機を見て上がり追加点を奪う。

この試合の"SMVP"はボランチの渡辺夏彦くんに。
攻撃時はドリブルでギリギリまで相手を引き付け、急所を突くパスを出す。
抜くドリブルだけでなくボールを運ぶ事が出来、さらに周りを見ながら味方を動かせる。
守備では惜しまぬ上下動で右サイドのバランスを保つ。
3点目のアシストも中盤でのボールカットから。
彼の存在は好守共に大きかった。
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テーマ : サッカー
ジャンル : スポーツ

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Author:庄七..
日記にはアルビレックス新潟、U-18年代、大学サッカー等の観戦記とプロレス、漫画、小説の感想等を中心に書いていく予定です。

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162cm / 52kg
出身地:新潟県

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