6月のナイトゲーム 〜日本クラブユースサッカー選手権U-18関東予選:三菱養和SCユースvs水戸ホーリーホックユース〜

スピリッツで連載してるサッカー漫画『アオアシ』読んでるんやけどエスペリオンFCユースはプレミアリーグ首位らしい(横山武蔵野はどのカテゴリーに所属してるんやろうか?)
あの世界のプレミアリーグには「青森田中」とかいう高校がいそうやな。
多分そのうち「四菱養和」も出てくると思う。

『アオアシ』のええとこは題材と設定が興味深いのは勿論なんやけどしっかり漫画として描けてる(サッカーものは漫画としてのレベルが低すぎるのが多いからね)とこ。
サッカー漫画だけど設定と構造は『将太の寿司』とか『バンビ〜ノ!』みたいな料理漫画に近い所があるんよね。

平成27年度 日本クラブユースサッカー選手権U-18 関東二次予選
三菱養和SCユースvs水戸ホーリーホックユース

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水戸は4-4-2
二次予選グループBの四位。
三位養和との勝点差は1。
勝てば逆転三位でトーナメント進出が決定。
水戸のオフィシャルHPで選手名を調べたが背番号の表記がない。
コーチングを元に判明した選手はなるべく名前で書くようにしているがわからない選手は背番号で表記(どなたかご存知の方がおりましたらご教示下さい)

養和は3-4-3
前節のvs大宮アルディージャユース戦とスタメンは同じ。
左CBの多田大河くんは二次予選これまでの4試合全てで得点している。

さて、試合。

水戸は開始早々のハーフウェー付近でのFK獲得からゴール前でスクランブル態勢。
ガンガン前線にボールを上げてくる。
右サイドからのクロスにゴール前でヘディングを合わせるが枠外。
まずは先制パンチと言ったところか。
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養和も左サイド鯨井広夢くんの突破からゴール前で平山駿くんが頭で合わせるもミートしきれず。
松井くんが左から切り込んでシュートを狙うがGK尾村航くんがブロック。
さらに田嶋凛太郎くんがバイタル左で受けてミドルもGK尾村くんが正面で弾く。
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前半終了。

養和は悪くない試合の入り方。
まだ前線の三人の連携は熟していないがチャンスは作れている。
右WB久保井俊喜くんと右CB杉山耕二くんとの距離が近く杉山くんが久保井くんのサポートで高い位置を取れているという事はチームとしては好循環が生まれているということ。
久保井くんはちょっとしたサイド裏のスペースも飛び出しのスピードで相手にとって「危険なエリア」に変えてしまう。
見ていて「タッチラインを割るかな?」というパスにも追い付いている。
守備陣も水戸前線との空中戦で負けたとしても裏のスペースをカバーすることで水戸の次の一手を潰す。
前半、前線は各々の特徴を顕示した。
後半はなるべくお互いが近くで前を向いて有機的にプレーし水戸の守備ブロックをこじ開けたい。
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水戸は縦に速いソリッドなカウンターを展開。
左SH8番が受けて縦を突破、FW福田稜雅くんも長い距離を走れる。
守備の反応も上々だ長身CB相澤翼くんと増田将大朗くんのCBコンビは養和のバイタル進入時での寄せの速さ、前線への平山くんへのケアも万全。
左SB出口宙呂くんと右SB額川大和くんの両SBも相手の攻勢を受け切ってから前への推進力をカウンター時発動。
前半目立っていたのはボランチの金井亮太くん。
中盤の底でのボールの落ち着かせ所であり、オフザボールでは常に動き続けてパスコースとなる。
最終ラインからのビルドアップに多大な貢献。
養和に主導権を渡さず、一進一退の攻防。
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後半開始。

後半5分、養和が鯨井くんの左サイド突破からクロス。ゴール前ファーで瀬古樹くんがヘッドを合わせる。
ボールの真正面を叩きつけるというよりも下がりながら若干ボールの下を擦り上げるかの様なヘディングはフワリとGKの頭上を越えゴール内へ。
養和先制。1-0

後半35分、養和のCK。左からのCKにキッカーの瀬古くんは直接ゴール前へのクロスではなくグラウンダーでPA内左の齋藤一くんへ通す。
齋藤くんはワントラップして左足シュート。ファーのゴール右上段を狙ったループが綺麗な放物線を描いてゴール内に吸い込まれる。
養和追加点。2-0
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水戸はバックを最小限にして前線へ人を送り込む。
右サイド福田くんが遠い位置からクロスを上げると見せかけて直接シュート。
ゴール上段を捉えた強烈な弾道、GKが必死で伸ばした手も届かずネットに吸い込まれた....様に一瞬思ったがゴールバーをギリギリ掠めて上部ネットを揺らす。
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後半42分、養和が前線の平山くんのポストから松井輝純くんがPA中央へ細かくタッチしながらドリブルで切り込んでGKと一対一。
GKに距離を詰められる前に松井くんがシュートし。ゴール。3-0
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試合終了。
三菱養和が3-0の勝利で決勝トーナメント進出決定。

敗れたとはいえ水戸はなかなか見応えのあるサッカーを見せた。
ボール奪取から素早く縦に仕掛ける速攻と最終ラインからしっかり繋いでいく遅効を使い分けられる。
左SH8番と途中出場の10番はキラリと光る"個"を持っているが孤立する事なく変化するチーム状況に合わせてフィットさせていた。
ゲームプラン的には前半無失点で終えた事は水戸の狙い通り。
後半は失点後に前掛かりになったところを狙われたが守備陣は総じてレベルが高い。
特にGK尾村くん。
三菱養和の決定機を何度も阻止。
一対一で逆を取られてもギリギリ体勢を残してブロック。
フィードの質も高い。
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養和は後半前線の三人の個性が絡み合い噛み合う攻撃を見せた。
平山くんは前半水戸のプレスと寄せに苦労するシーンが多かったが後半は相手の手薄なエリアを嗅ぎ分け収める事で前線の起点となる。
また得点後の守備陣の集中力も特筆に価する。
2点リードでポロっと失点しまうような事は間違っても起こさないし起こさせ無い。
中央を締めるCB清野拓斗くんはライン裏を狙ったボールへの対応。
一つのトラップミス、判断の遅れが重大な危機に転じてしまう様な場面でも落ち着いて対処。
さらにサイドへのカバー。物理的な「足の速さ」もあるが何より判断が速くそれを躊躇なく即実行に移す思い切りの良さ。
追いつこうとする水戸が前線へ選手を派兵してくる中でもラインを下げ過ぎず、かといって上げ過ぎない。
リターンとリスク回避のバランスを精査した絶妙なラインコントロール。
これにより水戸は前線に人数をかけるが思いの外押し込めない。
そして多田大河くんの左サイド裏へのカバーリング。
引き過ぎず、行けると判断したら出足良く前で弾きかえす。
さらに攻撃時には左サイドハーフウェーラインを越えた位置で組み立てに参加。
これによりWBのプレーするスペースを生み出し尚且つ中盤の負担を軽減していた。

この試合の"SMVP"は瀬古樹くん。
1ゴール1アシスト。
先制点は下がりながらの難しいヘディングを決めた。
そして齋藤一くんのゴールをアシストしたCK。
セットプレーは瀬古くんが蹴っているがそれまでのCKはゴール前へのクロスが続いた。
そこで意表をつくショートコーナー.....ではなくスピーディーなグラウンダーでのパス。
走り込む齋藤くんの足元へ正確に合わせ、さらに申し分のないパススピードで受けてから相手DFが対応するまでの"間"を作り出した。
瀬古くんの「機転(インテリジェンス)」と「パス精度」「パススピード」
どれか一つでも欠けていたら齋藤くんのビューティフルなループは産まれていなかっただろう。
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ジャンル : スポーツ

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日記にはアルビレックス新潟、U-18年代、大学サッカー等の観戦記とプロレス、漫画、小説の感想等を中心に書いていく予定です。

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162cm / 52kg
出身地:新潟県

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