サイドスカート 〜関東大学サッカーリーグ戦:法政大学vs駒澤大学〜

イスラエル映画『レバノン』見た。

イスラエルのレバノン侵攻を描いた作品なんやけど舞台がほぼ戦車内。
外部の様子は車内モニターの映像のみ。
パッケージ見ると凄く「血湧き肉躍る戦争映画」って感じするけど実際はモニター越しで断片断片しか戦況が映らないから戦争の情景がある種の「不条理劇」に見えてくる。
登場(搭乗)する戦車はイスラエル製の「メルカバ」やと思うんやけどアレ、セットなんやろか。
実際の車内で撮ってるのかもしれんけど結構広いのよね。
乗っている主人公達は全然尊敬されてない指揮官と初実戦の新兵。
ハッキリ言って練度も士気もクッソ低い。
同じ戦車でも『フューリー』とは真逆の戦争映画やった(ブラピは躊躇いなく”白リン弾”撃ち込むし)
だから戦争映画というより「閉鎖された空間での人間劇」に重きを置いた作品。
以前見たイスラエルのアニメ映画『戦場でワルツを』

もレバノン内戦の映画やったけど特徴的なのは両作品共に兵士達が「何故(なんのために)戦っているのか?」がイマイチわかってないんよね。
だから士気が低いのも当然というか。

JR東日本カップ2016 第90回関東大学サッカーリーグ戦
法政大学vs駒澤大学

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法政は3-4-3
トップはディサロ 燦 シルヴァーノくん。
右ウィングに川崎雅哉くん、左ウィングに青柳燎汰くん。
黒柳駿くんと大西遼太郎くんのボランチ。
3バックは山田将之くん柳沢拓希くん伊藤航希くん。

駒大は4-2-3-1
トップは大谷真史くん。
ボランチは種岡岐将くん大塲淳矢くん。
CBには一年生の星 キョーワァンくん。

さて、試合。

前半8分、法大左サイド川崎雅哉くんからのパスにボランチの大西くんが右から一列追い越して前線で受けると落ち着いてゴールに流し込んだ。法大先制。1-0
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前半11分、法大の川崎くんが右サイドからPA内へドリブル。対峙するDFが引っ張って倒してしまう。法大にPK。
キッカーは柳沢拓希くん。
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助走からストップ&ゴーのフェイントでGKのタイミングをズラしゴール左に決めた。2-0
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駒大はトップの大谷くんにボールを預け時間を作って後ろから選手達が走りこむ。

前半15分、駒大が右サイド法大陣内深くでスローイン。スロワーの初芝政弘くんがロングスロー。
ニアで大谷くんがバックヘッドで後ろへ逸らしファーでフリーの吉岡雅和くんが右足で押し込む。2-1
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法大のセットプレー。
ゴール前でヘディングを合わせるもGK輪島稜くんがブロック。
こぼれ球の折り返しをディサロくんがシュートするが枠外。
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前半終了。

駒大はとにかくロングボールを前線に集める。
最終ラインから繋いでいく事もあるが2点差がついたのでガンガン蹴り込んでくる。
一発で通らなければ前線から繋いでいくという意識。
ボランチの種岡岐将くんは実に「駒大のボランチ」的。
最終ライン前の"壁"として相手のボールを弾き返し続ける。
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法大は早い時間帯で理想的な先制点。
大西くんの駒大DFラインの隙間を突く走り出し。
前線のディサロくんは受け方、抜け出し方のアイデアが豊富。
相手CBを掻き回す。
幸先よく2点奪った後は(駒大ほどではないが)ロングボールを蹴ってくる事が多くなった。
駒大に付き合って長いボールの応酬による「ノーガードの打ち合い」という傾向になりかけるがそこはボランチの黒柳くんがコントロール。
両SH武藤友樹くんと永戸勝也くんを活かしてサイドを広く使う。
最終ラインも中央の柳沢拓希くんが大谷くんを自由にさせない。
背後にピッタリ張って楔のボールを容易く収めさせない。
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後半開始。

駒大は後半14分に髙田和弥くんに代えて安藤翼くんをピッチへ。
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安藤くんは出場していきなり右サイドをスピードの乗ったドリブルで抉るとサイド深くからグラウンダーのクロス。
GKの目の前を横切り触れば一点というクロスだったがファーに走り込んだ選手はボールに間に合わず。
さらに後半19分に大谷くんに代え小口大司くんをトップに。
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その小口くんが右サイドから持ち込んで横パス。
PA付近で大村英哉くんがシュート、もこれはバー直撃。
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交代策で駒大の勢いが増した。
とにかくロングボールを前線、もしくは裏へ。
ベンチからはサイドで持ったら必ずクロスで終われという明確なコーチング。
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小口くんが右に流れながら受けてキープ出来るのでサイドへの対応で法大守備陣にズレが生じる。
加えて法大がサイドラインにクリアでボールを切ると初芝くんのロングスローが確実にゴールニアを狙ってくる。
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法大も前掛かりな駒大のスペースを使ってカウンター。
だがボールをロストした場合すぐさま駒大が中盤をすっ飛ばしたロングボールを入れてくる事を警戒してかあまり攻撃に人数を割けない。
それでも左CKからファーでディサロくんのヘディング、ブロックされ右に流れたこぼれ球をダイレクトでシュートするもこれはサイドネット。
後半25分を過ぎたあたりからは最早法大DF陣の集中力と忍耐力が試される展開。
特に3バックの左の伊藤くんは小口くんへの対応という最重要タスクを任される。
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終盤、既にボランチの種岡くんを前へ配置していた駒大はさらにCB星くんも最前線へ。
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法大は守備陣はGK関口亮助くんを含め極限のコンセントレーションでロングボールをひたすら跳ね返しボールをとにかく少しでも遠くへ飛ばす。
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まさに法大の「肉のカーテン」とも言うべき守備。

根比べのような残り10分とロスタイム3分。
法大が凌ぎ切った。

試合終了。

駒大は「This Is KOMAZAWA!」というキック&ラッシュ。
まさに映画『300』のスパルタ王の様に叫びながらロングボールを蹴り込んでいるかのよう。
後半途中から出場した小口くんが最も駒大のサッカーを体現していた。
前でボールを持てば一歩でも前へ。
サイドからはシュートの様なクロスを放り込む。
ただ闇雲に前へ突撃するだけでない。
ガッシリした体躯からはある意味想像外のスピードのあるドリブル。
重心の低いボールキープから味方の押し上がりを待ち冷静に周りの選手を使う事も出来る。
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法大は一点差を守り切った。
山田くん柳沢くん伊藤くんの3バックが法大の装甲として最後までゴール前に立つ。
ただし駒大の波状攻撃をただ真正面から受け止めるだけではない。
駒大のプレーをなるべく「切る」「止める」ことで流れを断つ。
戦車で例えるなら「避弾経始」
装甲を斜めにして砲弾の威力を逸らし衝撃を分散させる「傾斜装甲」

この試合の"SMVP"は伊藤航希くん。
後半、駒大の安藤くん小口くんといった交代で入ってきた選手達への対応に奔走。
駒大が右サイドに比重を掛けて来たことで彼の対応は非常に重要なものとなる。
特に小口くんとのマッチアップは見応えがあった。
空中戦で地上戦で。
お互い肉を打ち付け骨を軋ませながらボールに喰らいつく。
彼が法大の「サイドスカート」として左サイドを守り通した。
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ジャンル : スポーツ

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日記にはアルビレックス新潟、U-18年代、大学サッカー等の観戦記とプロレス、漫画、小説の感想等を中心に書いていく予定です。

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162cm / 52kg
出身地:新潟県

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