庄七堂’sユース・アウォード 2016

今年も残り僅か。
毎年恒例の「庄七堂’sユース・アウォード」発表の時期が来たやで(ちなみに去年の「庄七堂’sユース・アウォード 2015」の記事やで)
毎回独断と独断とを混ぜ合わせて捏ねて焼き上げ、仕上げに偏見を振り掛けて決められるユース・アウォーズ(権威もなく受賞した選手達にも特にプラスになるようなことも無いと思われますが)
開催します。
まずはベストイレブンの発表。
一応のマイルールは、、、、

①現地観戦の試合
②一チーム一人
③いままでベスト11に選ばれていない選手


※えー初めに宣言しておきますが、このルール破ります(理由は後述)

それでは「U-18年代:ベスト・イレブン」発表やで〜

2016年度U-18年代:ベスト・イレブン

GK:廣末陸【青森山田高校】
フィードの正確性が既に"前提"となっている。同年代でトップクラスのフィード能力だが彼の数ある特徴の一つに過ぎない。シュートストップ一つをとっても身体能力とそれを支える"状況判断"と"発想力"に並々ならぬものを感じさせる

DF:鈴木海都【浦和レッズユース】
左SB、左サイドは勿論だが広範囲にカバーリング、中盤の底や流れによっては逆サイドまで。プリンス関東のvs桐光戦では桐光の左サイドからのカウンター時に逆サイドから猛ダッシュでカバーに入りシュートブロック。ピッチ全体のリスクマネジメントに長けた選手

DF:新井秀明【川崎フロンターレU-18】
押されている時はハイボールの競り合い、シュートブロックでゴール前の壁となる、空中戦に絶対の信頼がおけるCB。ロングボールをことごとく撃墜。ただ競り勝つだけでなく飛距離のあるヘディングも魅力だ。またカバーリングにもスピードがありインターセプトからするするあがる攻撃参加も魅力

DF:蓮川壮大【FC東京U-18】
FC東京のスタイルに最大限マッチしたCB、前からのプレスを基調としたFC東京だと彼が読みを絞り易く大胆に「前へ出る」守備が活きてくる。危険なゾーンを察知する能力が高く、先手を打ってカバーしている。クリア一つとっても普通に前へ蹴り出しているように見えるがしっかり前方の味方の位置を見極めて攻撃に繋げようとしている

DF:坂本涼斗【柏レイソルU-18】
右SBのテクニシャン。SBだがサイドの高い位置で起点となれるプレーヤー。サイドでタメが作れて周囲を使える。ワンタッチでDFを外すテクニックもあり中央へのドリブルからキープも出来る。そして彼のクロスは絶品。チャンスメイカーとしてもクロッサーとしても能力が非常に高い。正確なパス、多彩なキック。あとトラップが抜群、柔らかくボールを "撫で"落とす

MF:佐多秀哉【横浜F・マリノスユース】
ボランチとして確固たる"チームの軸"として中盤に君臨。中盤の底からゲームを組み立て。さらに中盤から左右のスペースを有効に活用するパスが出せる。DFラインと中盤を繋ぎカウンターのケアも。トラップの落とし所が良く、ボールを足元でコントロールしながら視線はピッチ全体へ。次のプレーを見据えた選択が出来、時にサイドのスペースへ流れて決定機を作る

MF:山田陸【大宮アルディージャユース】
アンカーとして最終ラインからのパスを左右に。特にパスを受ける前の首振り、状況確認が素晴らしい。味方だけでなく相手の位置も把握し背後からのプレスをいなしてスペースに流れる。二〜三本のパスをかけてサイドへ展開するところを彼なら中盤の底から一本のパスでサイドに通してしまう。広い視野、的確な状況判断、精密なパス。さらに姿勢が良く背筋は真っ直ぐでパスの際に上半身のブレがあまり無い。少々の当たりにも動じない体躯の強さとボディバランス

MF:加々美登生【ヴァンフォーレ甲府U-18】
左SH、宮川瑞希くんとのコンビネーションは抜群、持った時の加々美くんの動き出しが良い。お互いをサポートしながらどちらもがいつでも前へ仕掛ける気概に溢れている。押し込まれている展開からのカウンター時も彼と宮川くんがいれば成立してしまい二人の関係でライン裏へ抜け出す。縦だけでなくサイドからカットインして中央に切り込むドリブルが持ち味。ボールタッチも柔らかくキープ力がある。ドリブルは勿論、周囲を活かせるパス出しも丁寧

MF:瀬長直亮【横浜FCユース】

ワンタッチで相手を躱す技術、切り返し等の持ち技を駆使して相手のサイドを再三深く深く奥へ奥へと進入。サイド突破からのラストパスも丁寧。その仕掛ける姿勢とストライカーとしての資質も併せ持っている。去年は確かFWとして前線に。サイドからでもゴールへの嗅覚は衰えるどころかここ一番でゴールへの路を指し示す

FW:野本幸太 【市立船橋高校】
左ウィングとして二列目から飛び出していく形でDFを翻弄。サイドに張っているだけでなく中央にカットインしてPAまで切り込んでくる。チャンスと見れば裏へ抜け出し、積極的にゴールを狙うストライカー。少しでも寄せが甘いとバイタルからでも強烈なミドルを放つ。ゴールへ向かう突貫ドリブル、敵陣を突き破るクロス、さらにセットプレーのキッカーも務める

FW:平山駿【三菱養和SCユース】
前線でのポスト、チャンスメイクだけでなく中盤の底まで下りて来てゲームを組み立てる。驚くのはその運動量、、、というか"仕事量"。去年はトップで出場していたが10番を付けた今年は少し下り目の位置に。FWとしては前線から中盤の底までカバー。ポストプレーからチャンスメイク。さらに最終ラインの前でのビルドアップまでこなす。それらをこなしつつプリンス関東では得点を量産


はい、いきなりマイルール「③いままでベスト11に選ばれていない選手」破りました。
青森山田高校のGK廣末陸くんは去年もベストイレブンに選んでいます(さらに後述で詳しく説明します)
関東のチームからの選出が多いのはワイの観戦範囲とプレミアイースト、プリンス関東を中心に観ているから。
まあ西の方にもワイみたいな数寄者がおると思うのでその方にまかせます。

そして一年生に限定したベスト・イレブンも、、、

2016年度U-18年代:ベスト・イレブン(一年生)

GK:谷晃生【ガンバ大阪ユース】
DF:関川郁万【流通経済大学付属柏高校】
DF:高吉正真【川崎フロンターレU-18】
DF:金子航太【ヴァンフォーレ甲府U-18】
MF:三浦雅人【東京ヴェルディユース】
MF:平川怜【FC東京U-18】
MF:椿直起【横浜F・マリノスユース】
MF:檀崎竜孔【青森山田高校】
MF:本間至恩【アルビレックス新潟U-18】
FW:荒木大輔【東京ヴェルディユース】
FW:中村敬斗【三菱養和SCユース】


次はベスト・ゴール賞。

2016年度U-18年代:ベスト・ゴール賞

平成28年度 日本クラブユースサッカー選手権U-18 関東予選決勝トーナメント
川崎フロンターレU-18vs三菱養和SCユース

三菱養和、戸張颯太くんの先制ミドルシュート。

後半37分、養和の戸張くんが中央でボールを受けると右に流れながら右足を思い切り振り抜く。
低い弾道のGKの手前でバウンドするミドル(ロングと言っても差し支えない距離の)シュート。
コース右ギリギリに決まった。養和先制。1-0


この試合の"SMVP"は戸張颯太くん。
養和の右サイドを精力的に走る。
サイドに張るだけでなくゴールシーンの様に中央までカバーに来ている。
先制点は中央でボールを受けるとドリブルで右へ。
コースを作りながら一片の躊躇もなく右足ロングシュート。
ここまで再三攻め込むも中々点を取りきれなかったチーム。
漂いそうになる焦燥と不穏をまさに"一蹴"した豪快な右足。
素晴らしいの一言


まさに"乾坤一擲"と言うに相応しいゴールだった。

さて次は「ベスト・ゲーム賞」
多くて選びきれない悩ましさがあるが、、、

2016年度U-18年代:ベスト・ゲーム賞

平成28年度 日本クラブユースサッカー選手権U-18
川崎フロンターレU-18vsサンフレッチェ広島F.Cユース


前半は広島のペース。
川崎はパスミスが多く安定した試合運びが出来ていなかった。
恐らく真夏の連戦の影響であろうボランチの選手が体調不良を疑うレベルで調子が良くない。
再三、広島に攻め込まれる。
川崎のシュートは0本(だったかな)
それでも川崎GK早坂勇希くんが素晴らしいセービング。
決定機を3本止めて前半を無失点に抑える。
後半も広島のシュートを浴びるがゴールライン上のクリアなどでゴールは割らせない。
凌いだ時間を積み重ね、段々と川崎もカウンターが決まるように。
後半34分、川崎は右サイドからの攻撃。PA付近右にいた村田聖樹くんがこぼれ球を左足でシュート。
コース左に決まって川崎先制。
後半45分、川崎がDFライン裏へのロングボール。
上手い具合にDFとGKの間に弾むボールに後半途中出場の小泉靖弥くんがフリーで抜け出す。
GKも飛び出して処理しようとするが小泉くんが一足先にボールを受けGKと交錯するもボールをキープ。
無人のゴールへシュートを流し込んだ。2-0
2-0の勝利で川崎が準々決勝に進出。
川崎は前半バタバタした試合の入り方をしてしまい前半中は修正がなかなか出来なかった。
それでもGK早坂くんのビッグセーブで乗り切ると後半は調子を上げて2得点。
GK早坂くんのチームを救うセービングが大いに賞賛されるべき試合。
そしてもう一つGK早坂くんの”声”も大きなポイントだったと思う。
前半広島に主導権を握られてゴールマウスから彼の”檄”は止むことがなかった。
チームを鼓舞するということ。
スタッツには決して表れないし、勝利との因果関係を立証することは難しいかもしれない。
コーチングを「気分的なもの」と切り捨ててしまえばそれまでだが彼の”声”はチームの糸を繋ぎ止めていた。
僕はそう思う。


さて大トリやね。
今年のMVPの発表やで〜!








2016年度U-18年代:MVP
青森山田高校 廣末陸くん
彼の実力は去年もベストイレブンに選んでいるので当然周知の上。
マイルールを破ってまで2年連続ベストイレブンに選出したのは彼以外MVPが考えられなかったから。
勿論、プレミアチャンピオンシップでのシュートストップ、PKストップ、勝利を決めたPKキッカーまで務めるという試合は観た。
ただそれ以上に彼のセービングで心に深く突き刺さるプレーがあった。
それはプレミアイースト第三節のvs柏戦
この試合の二本のビッグセーブが最早「凄い」を超越して「おかしい」レベルだった。
観戦記から引用すると、、、

柏、前線の中村くんが後方からの速い縦パスをワンタッチでDFの裏へ流しDFを追い抜いてそのままラインを突破。
GKとの一対一をコンパクトな振りでトゥーキック気味にコース右に流し込もうとするもGK廣末陸くんが飛びついてセーブ。
これは廣末くんの超ファインセーブ、ただでさえタイミングの取り辛いトゥーキックに良く反応した。


一対一になった場合GKのセオリー・心理としては「真っ先に距離を詰めてコースを消す」というのがある。
だが廣末くんはここで一旦「間を置いた」
そして中村くんのグラウンダーのシュートを左に飛び付いてキャッチング。
多少GKを齧ってるワイ(フットサルでいわばチーズの端っこぐらいしか齧っていないが)の考えだと「距離を詰めて最悪でも足でブロック出来たら良い」シーンだと思った。
だが廣末くんは距離をある程度保ってシュートに対応。
しかも両手でキャッチング。
柏の中村駿太くんのシュートは独特でドリブルから一連の流れでトゥーキック気味に蹴ってくる(ブラジル代表のロナウドが得意としていたやつ)のが得意。
これはGKとしては非常にタイミングが取り辛い。
多分だがこのセーブ中村くんのシュートの傾向を読んでいたのだろう。
積極的に前に出るGKは評価される傾向にある。
取れれば「素晴らしい積極性と状況判断」になるからだ。
廣末くんには「あえて前に出ない」という選択肢と勇気がありしかもその判断は完璧だった。
そしてもう一つ。

柏、左バイタルからシュート、DFにブロックされるもこぼれ球を中村くんがシュート。
GK廣末くんが飛びついて弾き出す。
これもGK廣末くんのビッグセーブ。
最初のシュートへの反応で若干対応が遅れた筈だがそこからノーステップでその場跳びの様な横っ飛び。
コースに合わせて飛ぶのではなく飛んでからコースに合わせてるような超反応。


これも素晴らしい。
至近距離のシュートに超絶反応してファインセーブというのはよくある。
ただこの場合一瞬反応が遅れているにも関わらずその刹那既に身体は宙を舞っている。
反射神経とも言うが視覚情報から脳が身体に動きの指令を出すまでのタイムラグが通常よりかなり少ないではないだろうか。
そして彼の魅力は跳躍の高さ、、、ではなく跳躍の長さ。
横っ飛びした時に一瞬空中で静止しているかのように見える(日本代表のGKだと川島が一番近い)
つまり空中での自由度、跳んでからあらゆる事態に対応出来る。
プロレスで例えるなら武藤敬司の「ムーンサルトプレス」
マット・サイダルの「シューティング・サイダル・プレス」
オカダ・カズチカの「ドロップキック」
超一流のプレロレスラーが持つ飛び技。
まるで空中で時が止まっているかの様な姿勢、美しいフォーム、煌めく鮮やかさ(さらに言うならスター性)
廣末くんの跳躍には偉大なプロレスラーの様な天性のものがあり、尚且つ華がある。











【蛇足なあとがきの様なもの*去年の使い回し】
今年もユース年代の試合を少なからず観戦し、ブログにまとめるという作業を繰り返して気がつく。
一試合たりとも怠くなる様な試合は無かった。
僕は青田買いのつもりで観戦記を書いているわけではなく。
ピックアップする選手はあくまでその試合のプレーが基準。
Jに内定しているだとか下の年代の代表だとかは(極力)考えないようにしている。
今回選んだ選手達もあくまでプレーに感化されて「その選手を表現するために何文字でも費やせる」かどうかが基準。
選手達はピッチを走り、僕の筆を走らせる。
観戦した試合の多くはTVで放映される事もなければ。
公式のHPにスタメンとスタッツと得点者が記載されるのみ(それすら無い事もある)
彼らのプレーを目の当たりにするのは熱心な数百人の観客ぐらいで。
気に留めるのは関係者と一部の好事家ぐらいかもしれない。
観戦記をかいているつもりだがこれは彼らの「戦記」そのもの。
選手達に最大級の称賛と賛辞を。
そして感謝を込めて。
庄七

【蛇足なあとがきの様なもの:補遺】
このブログを読んでいる方がどれぐらいいるかわかりませんが(多分5人はいるとして)
今年も読んで頂きありがとうございます。
僕の観戦記は独特(というか変)で必ず試合そのものの観戦記の前に試合とは関係ない話が入っています。
これはまあ落語で言う「マクラ」みたいなものでいきなり本題に入るのも無粋かと思い書いてるんですが。
観戦記を始めた当初は「ユースや大学サッカーの観戦記なんて読む人が凄く少ない」だろうから導入で試合と関係ない事を書いて(何かの間違いで)読んで頂いた方を(言い方は悪いですが)「釣る」目的で書き始めてなんとなく定着しました。
まあ最近はグーグル(Twitterなんかもそうですが)という非常に便利な機能があり「◯◯のチームの試合がどうだったか?」「◯◯選手のプレー内容はどうだったか?」というピンポイントな形で検索されてここに辿り着いて下さる方が多くなり正直そういう人達にとっては「マクラ」いらないんじゃ?と思う事もままあります。
なので「俺は選手や試合の事を知りたいのになんでクソ映画の紹介やシンデレラガールズの事を読まされなきゃならないんだ!」という方のお怒りはごもっとも。
すみません、出来れば飛ばしてください(ちなみに僕はクソ映画が好きなわけでは決してありません、たまにホラーのC級映画を紹介していますがクソ映画だと思って見る事はありません、見た結果クソ映画だったことがあるだけです......あ、シンデレラガールズの記事は僕のただの自慢です。今年は西園寺琴歌お嬢様を無事イベントでお迎えすることができました)
あくまで主役は選手達です。
TwitterのようなSNSは拡散力は凄いですが人に与える影響というのはどうなんでしょう。
仮に「この◯◯が凄い!」というツイートが流れてきたとして(選手だったり本だったり映画だったりで)実際に読む人、観る人はどれぐらいいるんでしょうか?
友達同士のやりとりならいざ知らず。
Twitter上だけの関係の人だとなかなか実際に触れてみようかということは凄く少ない筈です。
僕もこうして毎回「この選手が凄い!」という観戦記を書いているわけですが。
実際「庄七が絶賛していた選手・チームを観てみよう」なんて人は皆無だと思っています。
それでももし、たった一人でもいれば。
たった一人にでも伝わるなら。
書いた意味があると思っていますし。
少し報われた気分になります。
庄七
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ジャンル : スポーツ

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プロフィール

庄七..

Author:庄七..
日記にはアルビレックス新潟、U-18年代、大学サッカー等の観戦記とプロレス、漫画、小説の感想等を中心に書いていく予定です。

1 GK(ゴレイロ)
庄七
162cm / 52kg
出身地:新潟県

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